2回目の今回は、盗難警報機本体のブラケットを作製します。
エンジンコントロールユニットをまたぐにブラケットを設置し、その上に盗難警報機の本体を置きます。
ブラッケットの作製は、少し手間が掛かりますが、
- 市販のアルミ板を使う
- 板厚が薄いため、切断・曲げ・穴開けは容易
なので、意外と簡単に作れます。
「案ずるより産むが易し」ということで、作製してみるのはいかがでしょうか。
この記事より、以下を知ることができます。
- 盗難警報機本体のブラケットの作り方
- 車体側のねじの加工方法
作業日 | 2021年12月12日 |
目的 | チューニング・カスタマイズ |
Shop or DIY | DIY |
難易度 | |
作業時間 | 6時間 |
費用 | 506円 |
1. 使うもの

No. | 名称 | メーカー | 型番 | 数量 | 金額[円] | 今回購入したもの |
ST1 | ユニホビー アルミ板1.2mm | 光 | HA1213 | 1 | 322 | ○ |
1 | ハンドソー | – | – | 1 | 670 | |
2 | ハンマー | – | – | 1 | 1,648 | |
3 | ホームバイス 90mm | 藤原産業 | 220915 | 1 | (4,398) | |
4 | 電動ドリル | ボッシュ | GBM13RE | 1 | 22,880 | |
5 | ドリル刃 (5mm) | – | – | 1 | 153 | |
6 | 耐熱ペイント ブラック | ソフト99 | 08020 | 1 | 1,538 | |
ST7 | 超低頭キャップ M4×6 | 八幡ねじ | 572 | 1 | 184 | ○ |
7 | ドリル刃 (3mm) | – | – | 1 | 86 | |
8 | タップホルダー #89 | ライト精機 | – | 1 | (1,318) | |
9 | タップ (M4×0.7) | – | – | 1 | 384 | |
10 | L形ロング六角棒レンチ (2mm) | KTC | HLD250-2 | 1 | 1,089 | |
34,670 | 506 |
2. 盗難警報機取付け2【ブラケット作製】(STEP1~15)
アルミ板切出し
何かがぶつかる場所ではないので、強度よりも加工性を優先し、アルミ板(厚さ:1.2mm, 100×300mm)を使うことにします。

<アルミ板切出し>
ハンドソーを使って、切り出します。
切り口がジグザグになってしまったので、耐水ぺーパー(300番)を使って、平らにしました。
アルミ板曲げ

<アルミ板曲げ>
バイスにアルミ板を挟み、ハンマーで叩いて折り曲げます。
アルミ板穴開け

<アルミ板穴開け>
ドリルで、5mmの穴(2ヶ所)を開けます。
加工したブラケット

<表側>
こんな感じに、仕上がりました。
※78mmは内径です

<裏側>
この間に、エンジンコントロールユニットが収まります。
ブラケット塗装

<ブラケット塗装>
あとは、塗装をして、仕上げます。
そのままでも良かったのですが、フレーム周りの部品は黒なので、統一感を出します。
塗装が、ムラムラですね。(笑)
塗装したブラケット

<表側>
こんな感じに、仕上がりました。

<裏側>
実は焼付け塗装をしているので、多少塗装の仕上がりがムラになっても、乾燥後には目立たなくなります。(笑)
ブラケットとねじ

<ブラケットとねじ>
ブラケットに合わせて、ブラケットを固定するねじも塗装しました。
合計: 16g
タンデムホールカバーを固定する時に使った同じ種類のねじが、直ぐに錆びてしまったので、最初から塗装しました。
リアカウル他取外し
次に、ブラケットを取り付けるため、車体側にねじを加工します。
まずは、リアカウル・パネル・ボックス・マッドガードを外します。
(詳しくは整備記録「リアカウル・パネル等の外し方」をご覧ください。)

車体の穴開け
エンジンコントロールユニットをフレームから外します。
そして、ブラケットをあてがい、穴を開ける位置に印を付けます。

<車体の穴開け>
印を付けた部分に、ドリルで3mmの穴(2ヶ所)を開けます。
いつもそうですが、車体に穴を開けるのは気持ち良いものではないです。
実際に車両価値も下がるのかも。
車体のねじ加工

<車体のねじ加工>
M4のタップで、ドリルで開けた穴にねじ(2ヶ所)を加工します。
加工後に切粉をエアガンで掃除します。
エンジンコントロールユニット取付け
まず、エンジンコントロールユニットをフレームに取り付けます。

<エンジンコントロールユニット取付け>
エンジンコントロールユニットを固定するゴムの溝に、フレームから出ている突起を通します。
エンジンコントロールユニットを取付けた状態

<エンジンコントロールユニットを取付けた状態>
エンジンコントロールユニットの両側に見える穴が、ブラケットを固定するねじです。
ブラケット取付け
それでは、ブラケットを取り付けます。

<ブラケット取付け>
ブラケットをフレームに乗せ、ヘキサゴンレンチ(2mm)を使って、低頭ねじを締め付けます。
取付けたブラケット

<取付けたブラケット>
エンジンコントロールユニットに当たらないように、作ることができました。
ところで、低頭ねじを使ったのは、ねじの上に車両配線が乗るためです。
六角穴付きボルトや六角ボルトを使うと、振動でこすれ、配線を痛めるのではと考えました。
盗難警報機取付け

<盗難警報機取付け>
盗難警報機本体を両面テープと結束バンドでブラケットに固定します。
(ブラケットの取付けについては、整備記録「盗難警報機取付け4【取付け】」をご覧ください。)
3. まとめ
今回は、盗難警報機のブラケットの作製について、まとめました。
アルミ板を加工するための道具は必要になりますが、作業そのものの難易度は高くないと思います。
一度工具をそろえてしまえば、色々なものを作ることができるので、是非お試しください。
- 加工性を優先し、薄いアルミ板を使用
- 焼付け塗装をすると、塗装のムラを少しごまかせる
- ブラケットの締付けは、低頭ねじを使って、配線が痛むことを防ぐ