4回目の今回は、整備記録「盗難警報機取付け3【配線加工】」にて準備した配線を、車体へ取付け・接続します。
装置及び配線をフレームやカウル内に設置するため、カウル・パネル類を外して作業します。
この記事より、以下を知ることができます。
- 盗難警報機本体・サイレン・LEDインジケーターランプの設置と配線の取り回し
- 盗難警報機の使い方
作業日 | 2022年 4月 2日 |
目的 | チューニング・カスタマイズ |
Shop or DIY | DIY |
難易度 | |
作業時間 | 3時間 |
費用 | 626円 |
1. 使うもの

No. | 名称 | メーカー | 型番 | 数量 | 金額[円] | 今回購入したもの |
ST2 | 盗難警報機 | プロテック | CS-550M | 1 | 13,409 | |
1 | 結束バンド (4.8×200mm) | 朝日電器 | KBF-N200100(BK) | 4 | 656 | |
2 | ミニチュアニッパー | ホーザン | N-35 | 1 | 3,465 | |
3 | ニッパー | KTC | PN1-150 | 1 | 4,950 | |
4 | 結束バンド用固定具 | 3M | MTO-20EX | 1 | 626 | ○ |
5 | 結束バンド (2.5×100mm) | 朝日電器 | KBF-N100100(BK) | 6 | 175 | |
6 | 絶縁テープ | オーム電機 | DE1910K | 1 | (84) | |
7 | ビニールテープ(白) | – | – | 1 | 76 | |
23,441 | 626 |
2. 盗難警報機取付け4【取付け】(STEP1~28)
外装外し1
最初に外装を外します。
- リアカウル・パネル・ボックス
詳しくは整備記録「リアカウル・パネル等の外し方」をご覧ください - ガソリンタンクカバー
詳しくは整備記録「ガソリンタンクカバーの外し方」をご覧ください


警報機本体取付け
まずは警報機本体から取り付けます。

<警報機本体取付け>
エンジンコンピューターをまたぐように取り付けたブラケットへ、警報機本体を固定します。
- 裏側の両面テープの台紙をはがし、しっかりとブラケットへ押し付けます
- 念のため、結束バンド(2本)を巻き付けます
(ブラケットについては、整備記録「盗難警報機取付け2【ブラケット作製】」をご覧ください。)

結束バンド切断1

<結束バンド切断1>
左側中程から後方に掛けて、メインハーネス等を押さえる結束バンド(3ヶ所)を、ニッパーで切ります。
結束バンド切断2

<結束バンド切断2>
ところで、結束バンドの出っ張っている部分を何ヶ所か切りました。
作業をするたびに、手に刺さって痛いんですよね。
警報機本体の配線固定1

<警報機本体の配線固定1>
警報機本体の配線をメインハーネスに沿わせます。
メインハーネスの外径が大きいので、そのすき間に沿わせるイメージです。
警報機本体の配線固定2

<警報機本体の配線固定2>
配線の取り回しが決まったら、結束バンドで固定します。
サイレンの配線固定
第2分岐で別れたサイレンの配線を、リレーの下を通し、タンクの上部へ取り回します。

<サイレンの配線固定>
結束バンド固定具をリレーの側面に貼り付け、結束バンドでサイレンの配線を固定します。
こうすることで、配線がエアクリーナーのエア取り入れ口の方へ動かないようにします。
警報機本体の配線固定3

<警報機本体の配線固定3>
常時12Vの配線とLEDインジケーターランプの配線は、ハーネスプロテクターの中にまとめました。
なお、写真を撮る都合でハーネスプロテクターは外しています。
警報機本体の配線固定4

<STEP 8のA部>
- 他の電源配線とともに絶縁テープで固定
- 端子カバーの中を通して、丸型端子をバッテリーのプラス端子の上に取り出す
プラス側の配線は余裕がなく、あと20mm程長くしても良かったかもしれません。
警報機本体の配線固定5

<STEP 8のB部>
- マイナス配線のハーネスチューブの端に絶縁テープで固定
- 収縮チューブ部分に結束バンドで固定し、丸型端子をバッテリーのマイナス端子の上に取り出す
丸型端子の取り回しについて検討の余地はありますが、次の電装品を付けるまでこれでいこうと思います。
サイレン取付け
次に、ガソリンタンクの上にサイレンを取り付けます。

<サイレン取付け>
- 裏側のテープの台紙をはがし、しっかりとガソリンタンクへ押し付けます
- 結束バンド固定具を貼り付け、結束バンドで配線を固定します
サイレンのコネクター接続

<サイレンのコネクター接続>
サイレンの配線と警報機本体の配線をつなぎます。
汎用のコネクターを使ったので、ガソリンタンクを取り外し・取り付けする際に、簡単に着脱できます。
外装外し2
次にLEDインジケーターランプの配線を取り付けるため、以下の外装を外します。
- フロントカウル・パネル
詳しくは整備記録「フロントカウル・パネルの外し方」をご覧ください - フロントステー
詳しくは整備記録「フロントステーの外し方」をご覧ください - メーター


LEDインジケーターランプ取付け

<LEDインジケーターランプ取付け>
- 裏側のテープの台紙をはがし、予め確かめておいた位置に貼り付けます
- 配線をステーの穴に通します
メーター取付け

<メーター取付け>
メーターを取り付ける時、メーターの固定部分に配線を挟まないよう注意します。
なお、メーターとステーの間にはすき間があり、配線を通す余裕があります。
LEDインジケーターランプの配線固定1

<LEDインジケーターランプの配線固定1>
- メーターより30mm、LEDインジケーターランプより120mmの位置で、配線を結束バンドで固定します
- メーターの配線とインジケーターの配線を絶縁テープまたは白テープで、約10cm間隔に巻きます
LEDインジケーターランプの配線固定2

<LEDインジケーターランプの配線固定2>
- LEDインジケーターランプの配線を配線カバーに通します
- 配線の端を絶縁テープで巻きます
インジケーターの配線はおおよそ、予想していた長さにまとまりました。
これで、フロントステーを外す時に、他のコネクターと一緒に外すことができます。
外し忘れて、引っ張ってしまうリスクも減るでしょう。(笑)
フロントステーに付けたLEDインジケーターランプの配線

<フロントステーに付けたLEDインジケーターランプの配線>
こんな感じでまとまりました。
ハーネスチューブが1本増えましたが、あまり変わり映えはしないかも。
外装取付け1
そして、外装を車体に取り付けます。
- フロントステー
詳しくは整備記録「フロントステーの付け方」をご覧ください - フロントカウル・パネル
詳しくは整備記録「フロントカウル・パネル等の付け方」をご覧ください


車体に付けたLEDインジケーターランプの配線

<車体に付けたLEDインジケーターランプの配線>
メーター配線にきれいに沿わせることができました。
延長配線接続
そして、最後に延長配線を取り付けます。

<延長配線接続>
ハーネスプロテクターの中にあるのLEDインジケーターランプの配線(警報機本体側)と延長配線をつなぎます。
延長配線固定1

<延長配線固定1>
延長配線をフレーム右側のメインハーネスに沿わせます。
とりあえず、写真の2ヶ所(○)を結束バンドで固定しました。
ガソリンタンクやエアクリーナーボックスを外した際に、固定し直すつもりです。
延長配線固定2

<延長配線固定2>
- 配線の端を絶縁テープで固定します
- 延長配線とLEDインジケーターランプの配線をつなぎます
これで、配線の取り回しは全て終わりました。
バッテリー他接続

<バッテリー他接続>
- プラス・マイナスの順に、バッテリーに端子を接続します
- イグニッションの配線(ギボシ端子)をイグニッションON配線につなぎます
外装取付け2
あとは、外した外装を元に戻します。
- ガソリンタンクカバー
詳しくは整備記録「ガソリンタンクカバーの付け方」をご覧ください - リアカウル・パネル・ボックス
詳しくは整備記録「リアカウル・パネル等の付け方」をご覧ください


作動確認
それでは、早速作動するか確かめます。
取り付けまでに時間が経過し、何度も警報機本体をフレーム等にぶつけたので少し心配…

<作動確認>
イグニッションスイッチを5秒以内にOFF→ON→OFFと動かします。
LEDインジケーターランプ

<LEDインジケーターランプ>
本当は、ランプが光っている写真をのせたかったのですが、光るのは一瞬なので撮影できませんでした。
警報設定後にバイクを動かしたら、無事、警報が鳴りました。
実は最初サイレンが鳴らなくて焦ったのですが、セットしてから1分間は鳴らないんですね。(笑)
盗難警報機本体

<盗難警報機本体>
盗難警報機本体はタンデムシートを外すとシートカウルのすき間から見ることができます。
3. まとめ
今回は、盗難警報機の本体・サイレン・LEDインジケーター他の車体への取付けについて、まとめました。
R125はフルカウルなので、LEDインジケーターランプとその配線以外は外から見えない位置に収めることができました。
また、黒いハーネスチューブを多用したので、純正ハーネスと束ねても、違和感はありません。
- 盗難警報機を取り付ける際は、外装を外す必要がある
- 配線の取り回しは、純正の配線に沿わせるのがお勧め
- 配線の固定は結束バンド・絶縁テープ・ビニールテープを使う
- 汎用コネクターを使うと、他の部品を外す際に脱着が楽になる