4回目の今回は、ドライブレコーダーのスイッチのブラケットを作ります。
整備記録「ドライブレコーダー取付け1【取付け検討】」にて決めた位置に固定するため、以下を意識して作ります。
- ブラケットが、レバーホルダー・ボルトに当たらない形・位置とする
- スイッチの固定方法
4mm程の高さで段差を作るため、加工性を優先し、手持ちの1.2mmの板を使います。
この記事より、以下を知ることができます。
- ドライブレコーダースイッチのブラケットの作り方
- ブラケットと車体・スイッチの固定方法
作業日 | 2023年 4月 8日 |
目的 | チューニング・カスタマイズ |
Shop or DIY | DIY |
難易度 | |
作業時間 | 12時間 |
費用 | 0円 |
作業日は2023年4月8日としましたが、数日にわたり作業しました。
1. 使うもの

No. | 名称 | メーカー | 型番 | 数量 | 金額[円] |
ST2 | ユニホビー アルミ板 (1.2mm) | 光 | HA1213 | 1 | 494 |
1 | けがき針ペンシルタイプ | ストレート | 19-640 | 1 | 980 |
2 | ハンドソー | – | – | 1 | 670 |
3 | 鉄やすり | – | – | 1 | 417 |
4 | ホームバイス 90mm | 藤原産業 | 220915 | 1 | (4,398) |
5 | ハンドニブラー | スリーアキシス | 11334 | 1 | 2,748 |
6 | 電動ドリル | ボッシュ | GBM13RE | 1 | 22,880 |
7 | ドリル刃 (7mm, 他5, 2.5mm) | – | – | 各1 | 579 |
8 | 鉄やすり(丸) | – | – | 1 | 384 |
9 | 耐水ペーパー (#800) | 高儀 | – | 1 | 148 |
10 | ハンマー | – | – | 1 | 1,648 |
11 | 耐熱ペイント ブラック | ソフト99 | 08020 | 1 | 1,538 |
ST15 | 小型焼付乾燥器 (CV-Junior) | カーベック | 1026 | 1 | 20,350 |
57,234 |
2. ドライブレコーダー取付け4【スイッチのブラケット作製】(STEP1~17)
ボール紙で作ったサンプル

<ボール紙で作ったサンプル>
カメラ用ブラケットと同じように、ボール紙を車体にあてながら、形状・位置を合わせたサンプルを作りました。
このサンプルを元にして、アルミ板から作っていきます。
左側: スイッチを斜めに取り付ける場合
右側: スイッチをまっすぐに取り付ける場合
ボルトの締め付けは左側の方がやり易いですが、配線の取り回しは右側の方が良いです。
どちらにするか悩んだのですが、左側を作ることにします。
アルミ板ケガキ
それでは作業を始めます。
ケガキ棒で、アルミ板の
- 切断する位置
- 折り曲げる位置
- 穴を開ける位置
に、印を付けます。
アルミ板切出し1

<アルミ板切出し1>
ハンドソーを使って、切り出します。
切り出す量は少ないのですが、刃が摩耗していたのか、切断に時間が掛かりました。
カメラのブラケット作製時にも、同じことを書いた気が…
アルミ板切出し2

<アルミ板切出し2>
ハンドソーの切り口をやすりで整えます。
極端な凹凸とバリを取り除きます。
アルミ板切出し3

<アルミ板切出し3>
折り曲げる部分に、切り込みを入れます。
アルミ板切出し4
STEP 5で切り込みを入れたものの、切り込みを入れた部分のやすり掛けが難しそうだと思ったため…

<アルミ板切出し4>
なので、ハンドニブラーで溝を設けました。
合わせて、余分な部分を切り取りました。
アルミ板穴開け1

<アルミ板穴開け1>
ドリルで、ボルトを通す穴(2ヶ所)を開けます。
板が薄いので、ドリルの刃が食い込まないよう、穴の大きさを2.5mm→5mm→7mmと広げていきました。
穴はSTEP 5の前に開けておく方が良かったですね。
アルミ板穴開け2

<アルミ板穴開け2>
やすりで、開けた穴のバリを取り除き、形を整えます。
切り口と表面の仕上げ
平板の内に切り口を仕上げ、加工時に付いてしまった表面の細かい傷を取り除きます。
塗装の足付けも兼ねています。

<切り口と表面の仕上げ>
紙やすり(#800)で、削ります。
加工したアルミ板

<加工したアルミ板>
このように仕上がりました。
穴の形がいびつですね。(笑)
アルミ板曲げ1

<アルミ板曲げ1>
バイスにアルミ板を挟み、ハンマーで叩いて折り曲げます。
バイスに直接挟むと表面が傷付いてしまうので、フラットバーに挟んでいます。
加工したブラケット

<加工したブラケット>
結局、ブラケットを2個作りました。
左側: 1個目(失敗)
右側: 2個目
1個目は、
- 最初の寸法確認がいい加減だった
- 板の厚さを考慮しなかったので、全長と高さを狙いどおり作れなかった
ため、穴位置が合いませんでした。
無理矢理レバーホルダーに取り付けたので、曲がってしまいました。
2個目は、寸法が定まったので、穴の径を6mmにしました。(通すボルトはM6。)
なお、STEP 3~11までの写真は1個目のものです。
2個目で写真を撮る心の余裕がなかった…
2個目のブラケット

<表側>
写真で拡大してみると、面取り等の細かいところが雑ですね。
手作りの味ということで。

<裏側>
4mm程、浮かせています。
ブラケット塗装
あとは、塗装をして、仕上げます。

<ブラケット塗装>
私定番の耐熱塗料の黒。
焼付け塗装をすることで、塗料の密着性が良くなるため、使用します。
ブラケット焼付け

<ブラケット焼付け>
焼付け乾燥炉で、150℃・1時間の熱を掛けます。
塗装したブラケット

<表側>
このように、仕上がりました。

<裏側>
焼付け塗装は塗装のムラがあっても、あまり目立たない気がします。
もっともほとんどの部分がスイッチやボルトで隠れてしまうので、塗装の出来栄えは気にしなくても良かったりします。
スイッチを付けた状態

<スイッチを付けた状態>
このように、取り付ける予定です。
整備記録「ドライブレコーダー取付け5【本体の取付け】」に続く。
3. まとめ
ドライブレコーダーのスイッチ用ブラケットの作製工程をまとめました。
スイッチの形や取り付ける向きに合わせて、切り出す形を自由に選べることも自作のメリットですね。
- 加工性を優先し、アルミ板(1.2mm)を使用
- 板厚が薄い場合は、径の小さい穴を開け、徐々に広げるのがお勧め
- 4mm程段差を作り、ブラケットとレバーホルダーの干渉を避ける
- 曲げ加工が入ると、穴位置を合わせるのが難しくなる(曲げてから穴を開けるのもあり)
- 焼付け塗装を行うと、塗料の密着性が良くなる