フロントステーとメーターユニットのコーティングについて、まとめます。
近年、日差しが強く、樹脂部品の日焼けが進みます。
フロント周りの大きな面積を占めるフロントステーにも、容赦なく日が当たり、艶が無くなってきました。
そこで、樹脂部品の艶を少しでも取り戻そうと、樹脂コーティングをします。
この記事より、以下を知ることができます。
- フロントステー周りの部品の補修と交換
- コーティングの施工方法
作業日 | 2022年3月20日 |
目的 | メンテナンス・故障・修理 |
Shop or DIY | DIY |
難易度 | |
作業時間 | 3時間 |
費用 | 1,716円 |
1. 使うもの

No. | 名称 | メーカー | 型番 | 数量 | 金額[円] | 今回購入したもの |
1 | 赤錆転換剤 | ソフト99 | B-204 | 1 | 1,518 | |
2 | 筆 | ダイソー | – | 1 | 110 | |
3 | 樹脂専用コーティング | クルーズジャパン | Resin-coating201806 | 1 | 5,800 | |
4 | マスキングテープ | – | – | 1 | 197 | |
ST12 | グロメット | 純正部品 | 90480-15X01 | 3 | 1,716 | ○ |
5 | ラバープロテクタント | 呉工業 | 1036 | 1 | 835 | |
10,176 | 1,716 |

2. フロントステー・メーターユニットのコーティング(STEP 1~15)
フロントカウル・ステー・メーターユニットの取外し
まず、フロントカウル・ステー・メーターユニットを外します。
- フロントカウル
詳しくは整備記録「フロントカウル・パネル等の外し方」をご覧ください - フロントステー
詳しくは整備記録「フロントステーの外し方」をご覧ください - メーターユニット
詳しくは整備記録「メーターユニットの外し方・付け方」をご覧ください



部品を外すと、裏側や奥まったところも、洗浄・コーティングできます。
これも、自分で施工するメリットですね。
外したフロントステー

<外したフロントステー>
フロントステー単品の状態となります。
ここから、作業を始めます。
グロメット外し

<グロメット外し>
メーターユニットの取付け部が収まるグロメット(3ヶ所)を、指で表側に押し出します。
ゴムが結構固くなっていました。
グロメットの状態

<グロメットの状態>
実はこのグロメット、フロントステーの内側に、激しい亀裂が入っていました。
なので、今回、交換することにします。
ミラーダンパー外し

<ミラーダンパー外し>
ミラーダンパー(2ヶ所)も、指で外します。
フロントステー洗い

<フロントステー洗い>
カーシャンプーを付けて、汚れを洗い落とします。
細かい部分は歯ブラシを使って、丁寧に洗いました。
カーシャンプーを洗い流し、マイクロファイバークロスで水を拭き取った後、自然乾燥させます。
ミラーブラケット錆転換剤塗布
ミラーブラケットの先端が錆びていたので、補修します。

<ミラーブラケット錆転換剤塗布>
錆を取り除き、塗装するのが正攻法ですが、時間がなかったので、錆転換剤を塗りました。
乾燥後に、もう一度塗りました。
これで錆が広がるのを防ぎます。
プレート錆転換剤塗布

<プレート錆転換剤塗布>
同じようにステーをフレームに固定するプレートの溶接部が錆びていたので、錆転換剤を塗りました。

フロントステー樹脂コーティング
それでは、フロントステーに樹脂コーティング剤を塗っていきます。

<フロントステー樹脂コーティング>
樹脂コーティングをスポンジに数滴付け、全体に塗り伸ばしていきます。
そして、直ぐにペーパークロスで、薄く均一に塗り伸ばしていきます。
メーターユニット樹脂コーティング

<メーターユニット樹脂コーティング>
メーターユニットにも同じように樹脂コーティングを塗ります。
こちらは透明な部分にコーティングが付かないよう、マスキングテープで覆っています。
コーティングの前後比較
それでは、フロントステーのコーティングの前後を比較します。

<コーティング前>
艶はあまりありませんが、状態は悪くはありません。

<コーティング後>
落ち着きのある艶が出ました。
写真ではあまり違いが分からないのが残念。
グロメットの新旧比較
では、部品を取り付ける準備に取り掛かります。

<グロメット新旧比較>
左: 外したもの
右: 付けるもの
新しく購入したグロメットは、何と真っ白。
ゴムの固着・劣化防止なのかもしれませんが、ここまで白いのは初めて見た…
ちなみにスペイン製とのこと。
グロメット ゴム保護剤塗布

<グロメット ゴム保護剤塗布>
やはり、白いのが気になるので、ゴム保護剤を塗りました。
これで、少し白みが取れたので、フロントステーに取り付けます。
グロメットを取付けた状態

<グロメットを取付けた状態>
グロメットも軟らかいので、スムーズに取り付することができました。
ゴム保護剤を塗った影響もあるかもしれません。
そして、忘れずにミラーダンパーを取り付けます。
メーターユニット・フロントステー・カウル取付け
あとは、メーターユニット・フロントステー・カウルを取り付けて終了です。
- メーターユニット
詳しくは整備記録「メーターユニットの外し方・付け方」をご覧ください - フロントステー
詳しくは整備記録「フロントステーの付け方」をご覧ください - フロントカウル
詳しくは整備記録「フロントカウル・パネル等の付け方」をご覧ください



3. まとめ
フロントステーとメーターユニットのコーティングについて、まとめました。
フロントステーの前方はスクリーンを通して、後方はメーターやその周りに直接、日が当たります。
走れば日差しが当たるのは仕方がないので、樹脂部品の劣化は進みます。
この樹脂コーティングは、硬化被膜が形成され、日差しや汚れから樹脂を保護してくれます。
少しでもきれいな状態を保てると良いのですが…
- ミラーブラケットとプレートの錆処理に、錆転換剤を使うことができる
- ゴム部品の白さは、ゴム保護剤を塗ったら和らいだ
- 樹脂コーティングをすると、日差しや汚れから保護してくれる