1. ドライブスプロケットの摩耗を確かめます
整備記録「納車点検」にて、ドリブンスプロケットを点検しましたが、未だドライブスプロケットを確かめていません。
なので、今回、整備記録「ステップ・ペダルの外し方」と同時に、スプロケットカバーを外して確かめてみました。
購入時の走行距離は5,000km程で、チェーンとドリブンスプロケットは交換されていないようなので、恐らくドライブスプロケットも交換されていないでしょう。
この記事より、以下を知ることができます。
- ドライブスプロケットの点検方法
- 左クランクケース周りの配線固定方法
作業日 | 2021年5月29日 |
目的 | メンテナンス・故障・修理 |
Shop or DIY | DIY |
難易度 | |
作業時間 | 2時間 |
費用 | 0円 (持っているものを使用) |
使うもの:
No. | 名称 | メーカー | 型番 | 数量 | 金額[円] |
1 | スライドヘッドハンドル | KTC | BHM3 | 1 | 2,970 |
2 | クイックスピンナ | KTC | BE3-Q | 1 | 2,046 |
3 | エクステンションバー | KTC | BE20-250 | 1 | (2,783) |
4 | ビットソケット (8mm) | KTC | B3-08 | 1 | 1,529 |
5 | トルクレンチ(小) | KTC | CMP0252 | 1 | (44,990) |
6 | パーツクリーナー | – | – | 1 | (500) |
7 | ワイヤー (0.35mm) | – | – | 1 | (200) |
8 | 結束バンド (幅:2.5mm) | – | – | 1 | (200) |
9 | 絶縁テープ (幅:19mm) | – | – | 1 | (200) |
55,418 |
2. ドライブスプロケットの点検・清掃(STEP 1~13)
スプロケットカバー外し1
整備記録「ステップ・ペダルの外し方」のSTEP 7からの作業となります。
<スプロケットカバー外し1>
ソケット(8mm)を付けたTバーレンチで、スプロケットカバーを固定するボルト(2ヶ所)を緩めます。
スプロケットカバー外し2
<スプロケットカバー外し2>
カバーを手で外すと、やはり内側はそれなりに汚れていました。
カバーは後程、清掃します。
ドライブスプロケットの状態
<ドライブスプロケットの状態>
5D7の打刻が見えるので、はやりドライブスプロケットも交換されていないようですね。
歯の摩耗は限度の1/4には全く達しておらず、まだまだ使うことができるようです。
ただ、ドライブアクスルから、放射状に赤錆(?)が流れ出ているのが気になります。
ここを外すと、チェンも含めて掃除したくなるので、触りたくない…
ドライブスプロケット清掃後
<ドライブスプロケット清掃後>
ということで、ドライブアクスルから流れ出ている赤錆をウエスで拭き上げ、見なかったことにしました。(笑)
ある程度きれいになったので、歯数を示す14の打刻も見えるようになりました。
シフトシャフト周り清掃
<シフトシャフト周り清掃>
シフトシャフトの周りもチェーングリスで汚れていたので、パーツクリーナーで清掃します。
シフトシャフト清掃
<シフトシャフト清掃>
ウエスでシフトシャフト部の汚れを拭き取ります。
セレーションの間に挟まった汚れも、丁寧に取り除きます。
スプロケットカバー清掃1
<スプロケットカバー清掃1>
チェーングリスを落とすため、パーツクリーナーで清掃します。
スプロケットカバー清掃2
<スプロケットカバー清掃2>
ある程度汚れが落ちたら、カーシャンプーで水洗います。
(ブラケット他と一緒に洗いました。)
スプロケットカバー清掃前後比較
<清掃前>
<清掃後>
見違えるようにきれいになりました。
しかし、走るとすぐに汚れてしまうんでしょうね…
配線の位置確認
それではスプロケットカバーを取り付けます。
<配線の位置確認>
サイドスタンドスイッチの配線がスプロケットカバーの端の溝に収まっていることを確かめます。
配線がこの溝からはみ出ていると、カバーを付ける時に挟んでしまうかもしれません。
スプロケットカバー取付
<スプロケットカバー取付>
カバーを取り付け、ソケット(8mm)を付けたトルクレンチで、カバーを固定するボルト(2ヶ所)を10N・mで締め付けます。
シフトシャフト付近の配線の清掃・修正
折角の機会なので、シフトシャフト付近の配線を固定する部分を、清掃・修正しました。
<修正前>
<修正後>
○:サイドスタンドスイッチの配線を固定するクリップが変形していたので、ワイヤーと結束バンドで固定し直しました
○:ニュートラルスイッチのチューブの端のテープがはがれ掛けていたので、絶縁テープを巻き直しました
こういうところに時間を掛けられるのが、自分で作業する楽しさかもしれませんね。
スプロケットカバー取付後
<スプロケットカバー取付後>
確認とともに清掃もしたので、きれいになりました。
性能はアップしませんが、スッキリしました。
3. まとめ
ドリライブスプロケットの摩耗は進んでおらず、まだまだ使えることが分かりました。
ドライブ・ドリブンスプロケットの交換は、チェーンの2回目の交換のタイミングでするので、当分先になるでしょう。
- スプロケットの摩耗限度は、歯の厚さの1/4以下
- サイドスタンドスイッチの配線が溝に収まっていることを確かめる
- 配線の固定方法を結束バンドに変更