1. インナーチューブの錆に対処します
フロントフォークインナーチューブの錆は、厄介ですよね。
少しでもメッキが破られてしまうと、後は対処のみで、進行を遅らせることしかできません。(再メッキは除く)
整備記録「納車点検」にて、残念ながら、左側のフロントフォークのインナーチューブに錆があることに気が付きました。
幸いオイルシールは錆の部分に触れないことから、フォークオイルが漏れることはなさそうです。
しかし、放置すると錆が広がるので、手当てすることにしました。
この記事より、以下を知ることができます。
- フロントフォークの錆の部位と程度
- オイルシールの触れない部分の錆の処置方法
作業日 | 2021年6月5日 |
目的 | メンテナンス・故障・修理 |
Shop or DIY | DIY |
難易度 | |
作業時間 | 2時間 (乾燥時間は含まず) |
費用 | 0円 (持っているものを使用) |
使うもの:
No. | 名称 | メーカー | 型番 | 数量 | 金額[円] |
1 | コンパウンド | 3M | 5986 | 1 | (6,487) |
2 | 錆転換剤 | ソフト99 | 204 | 1 | 1,320 |
3 | 筆 | ダイソー | – | 1 | (110) |
7,917 |
2. フロントフォークインナーチューブ錆処理(STEP 1~9)
フロントタイヤ外し
まず、フロントタイヤを外します。
(外し方は別の機会に。)
錆の状態
<錆の状態>
○:大きめの錆が2ヶ所ありますが、
○:よく見ると細かい錆が複数出ています
5D7後期は、倒立フォークが付いていますが、インナーチューブが地面に近いことから、
- 跳ねた小石等が当たりやすい
- 雨水だけではなく、塩分を含んだ泥水等が付着しやすい
と、想像しました。
フロントフォークの前側だけ錆びているのも、それらを裏付けている気がします。
いずれにせよ、しばらく走れば、傷や汚れ方を確かめられるでしょう。
インナーチューブ清掃
<インナーチューブ清掃>
カーシャンプーでインナーチューブを水洗いします。
ホイールを外しているので、内側の部分もしっかりと洗えます。
清掃したインナーチューブ
<清掃したインナーチューブ>
洗っただけなのですが、結構錆が落ちました。
錆ている部分から流れ出た錆の成分が落ちたのかな?
インナーチューブ研磨
<インナーチューブ研磨>
コンパウンドを付けたウエスで、インナーチューブをこすります。
ボディの仕上げ用のコンパウンドなので、インナーチューブを傷付けることはないと考え、少し強くこすりました。
研磨したインナーチューブ
<研磨したインナーチューブ>
大分、錆が小さくなりました。
やはりわずかですが、表面のメッキがはがれているように見えます。
錆転換剤
<錆転換剤>
完全に錆を取り除くのは難しいと思ったので、錆転換剤を塗ってお茶を濁すことにします。(笑)
大量に塗る必要はないので、小さな筆の先端に少量の錆転換剤を付けます。
錆転換剤塗布
<錆転換剤塗布>
錆びている部分に筆の先端を押し付け、点付けしていきます。
転換剤を塗布したインナーチューブ
<転換剤を塗布したインナーチューブ>
こんな感じになりました。
乾燥後に2回目を塗布して、厚みを増します。
上の方はもしかしたら、オイルシールが触れるかもしれませんね。
まあ、はがれてしまっても、錆も大きくないから良いか。(適当)
3. まとめ
錆の状態を確かめ、取り除ける錆を落とし、錆びが広がらない処理を施しました。
今後、錆は悪くなるだけで良くはならないので、時々確かめないといけないですね。
- 洗車でも錆の一部は取り除ける
- コンパウンドで磨くと錆の一部が取り除ける
- 錆転換剤で錆びの進行を遅らせる(オイルシールが触れない部分のみ可)