1. 取付けにもちょっとした注意点あり
外す時には気付かなかった取り付け時の注意点をまとめました。
サイドカウル・パネル等を取り付けようとしたけれども、
- 穴位置が合わない
サイドカウル・パネル等を取り付けたけど、
- 負担が掛かっている気が…
- ボルト・タッピングスクリューが余った
などの経験はありませんでしょうか。
もしかしたら、少し意識・工夫して取り付けるだけで、それらを解消できるかもしれません。
この記事より、以下を知ることができます。
- サイドカウル・パネル等を負担なく取り付ける方法
- タッピングスクリュー締め付けの注意点
- サイドカウル・パネル等の付け方
(サイドカウル・パネル等の外し方はについては、整備記録「サイドカウル・パネル等の外し方」をご覧ください。)
作業日 | 2021年5月15日 |
目的 | メンテナンス・故障・修理 |
Shop or DIY | DIY |
難易度 | |
作業時間 | 30分以内 |
費用 | 0円(持っているものを使用) |
使うもの:
No. | 名称 | メーカー | 型番 | 数量 | 金額[円] |
1 | ヘキサゴンビットソケット (4mm) | KTC | BT3-04S | 1 | 1,012 |
2 | クイックスピンナ | KTC | BE3-Q | 1 | 2,046 |
3 | ロングヘキサゴンビットソケット (4mm) | KTC | BT3-04L | 1 | 1,485 |
4 | ハンドル | KTC | AB-53 | 1 | 2,365 |
6,908 |
※車載工具の6角レンチがあれば、本作業はできます
2. サイドカウル・パネル等の付け方(STEP 1~18)
カウル・パネル等を付ける順番
<ロアサイドカウル>
左右のカウル・パネル等を外した場合は、ロアサイドカウルから、取り付けていきます。
左右が接しているのは、ここだけなので、接合面を締め付けてから、車体に締め付けていきます。
それ以外のカウル・パネル等は、左右別々に取り付けても、問題はありません。
ボルトとスクリューの締付け
<ボルトとタッピングスクリュー>
5D7のサービスマニュアルより、締付けトルクは以下となります。
- ボルト…一部が7N・mで指定
- タッピングスクリュー…指定なし
実際のカウル・パネル等の締付けは、ボルトとタッピングスクリューを交互に行うため、
- トルクレンチの持ち替えが手間となる
- タッピングスクリューは加減しながら締め付ける
ことから、私はトルクレンチは使わず、手感で締め付けています。
タッピングスクリューの注意点
<タッピングスクリューとスプリングナット>
タッピングスクリューはカウルに挟んだ板状のスプリングナットで固定されます。
スプリングナットの爪は、締め付け過ぎると簡単に折れてしまうので、注意が必要です。
取付けるボルトとスクリュー他
<取付けるボルトとスクリュー他>
外した時にボルトとスクリュー等を、部位ごとにパーツトレーに入れました。
取付け時には、部位ごとに空になるので、余れば直ぐに締め忘れに気が付きます。
ロアサイドカウル取付 1
それでは、カウル・パネル等を取り付けていきます。
ここからは、断りがなければ、左側の写真となります。
<ロアサイドカウル取付 1>
上方のプッシュリベットを差し込みます。
この時、写真の左側の穴ではなく、右側の穴に差し込みます。
左側の穴はアッパーサイドカウルを固定する時にボルトを締め付ける穴となります。
右側のブラケット
右側のロアサイドカウルも同じようにプッシュリベットで固定します。
<右側のブラケット>
○がプッシュリベットを付ける穴ですが、右側はブラケットに3ヶ所穴があるので、さらに間違え易いです。
恥ずかしながら、今でも、時々間違えます。(笑)
ロアサイドカウル取付 2
<ロアサイドカウル取付 2>
左右のロアサイドカウルを固定する、
○: プッシュリベット(2ヶ所)を差し込みます
○: ヘキサゴンソケット(4mm)を付けたクイックスピンナで、タッピングスクリューを締め付けます
左右の合わせ目にすき間ができないよう注意します。
ロアサイドカウル取付 3
<ロアサイドカウル取付 3>
ヘキサゴンソケット(4mm)を付けたTバーハンドルで、ボルトを仮締め付けます。
左右でストレスが掛からない位置で、本締めします。
ボトムカウル取付 1
次に、ボトムカウルを取り付けます。
<ボトムカウル取付 1>
ボトムカウルを地面にぶつけないように注意しながら、
- サイドスタンド
- ブリーザーホース(2本)
を、通します。
この時、サイドスタンドは下ろした状態にしておきます。
ボトムカウル取付 2
<ボトムカウル取付 2>
ボトムカウル先端の突起をロアサイドカウルに写真のように、引っ掛けます(乗せます)。
ボトムカウル取付 3
<ボトムカウル取付 3>
ヘキサゴンソケット(4mm)を付けたTバーハンドルで、ボルト(4ヶ所)を仮締めします。
そして、本締めします。
ウィンカーの配線接続
次に、アッパーサイドカウルを取り付けます。
外す時と同じように、サイドカバーを固定するブラケットにカバーを掛けます。
<ウィンカーの配線接続>
まず、ウィンカーの配線を接続します。
奥まで差し込むだけです。
時々付けるのを忘れ、最後にがっかりすることがあります。(笑)
アッパーサイドカウル取付 1
<アッパーサイドカウル取付 1>
アッパーサイドカウルの突起をフロントカウルの穴に通し、後方へロックします。
アッパーサイドカウル取付 2
<アッパーサイドカウル取付 2>
ヘキサゴンソケット(4mm)を付けたクイックスピンナ及びTバーハンドルで、
○: タッピングスクリュー(3ヶ所)を仮締めします
○: ボルト(2ヶ所)を仮締めします
その後、タッピングスクリューから本締めします。
また、ブラケットに掛けたカバーを忘れずに外します。
サイドカバー取付 1
次にサイドカバーを取り付けます。
<サイドカバー取付 1>
ヘキサゴンソケット(4mm)を付けたTバーハンドルで、側面のボルト(2ヶ所)を仮締めします。
サイドカバー取付 2
<サイドカバー取付 2>
下側のタッピングスクリューを締め付けます。
その後、側面のボルト(2ヶ所)を本締めします。
サイドパネル取付 1
次に、サイドパネルを取り付けます。
<サイドパネル取付 1>
サイドパネルの爪をマッドフラップの穴に差し込みます。
1回、気が付かずに爪が外れた状態で締め付けてしまいました。
サイドパネル取付 2
<サイドパネル取付 2>
カラーを付け忘れないよう注意して、ヘキサゴンソケット(4mm)を付けたTバーハンドルで、ボルト(3ヶ所)を仮締めします。
シート下のボルトについては、サイドパネルを車体側へ押し付けて締め付けます。
その後、本締めします。
同じように右側も締め付けて完了です。
3. まとめ
幸い私のバイクは転倒したことがないようで(中古で購入)、ステーの曲がりもなく、毎回、ストレスなく締め付けることができます。
1回だけ、プレートワッシャー(透明な樹脂部品)がパーツトレーに残っていたことがありましたが、そんなこともあります。
- 取付けは、ロアサイドカウルの左右の接合面を締め付けるところから
- タッピングスクリューの締付け過ぎに注意
- パーツトレイを使い、締付け忘れを防ぐ