1. 清掃したステップ・ペダルを取り付けます
整備記録「ステップ・ペダルの点検・清掃」の続きです。
ステップ・ペダル周りは、締め付けトルクが指定されているため、トルクレンチを多用します。
締め付けトルクは、R125.comのサービスマニュアルに書かれていますが、複数個所に分かれています。
なので、こちらをご覧頂いた方が、早く調べられると思います。(笑)
この記事より、以下を知ることができます。
- ブレーキペダル・ステップの付け方
- Rピンでの固定例
作業日 | 2021年6月12日 |
目的 | メンテナンス・故障・修理 |
Shop or DIY | DIY |
難易度 | |
作業時間 | 30分 |
費用 | 50円 |
使うもの:
No. | 名称 | メーカー | 型番 | 数量 | 金額[円] | 今回購入したもの |
1 | へキサゴンビットソケット (6mm) | KTC | BT3-06S | 1 | 1,012 | |
2 | トルクレンチ (小) | KTC | CMP0252 | 1 | (44,990) | |
3 | ビットソケット (12mm) | KTC | B3-12 | 1 | 880 | |
4 | ヘキサゴンビットソケット (4mm) | KTC | BT3-04S | 1 | 1,012 | |
5 | ワイヤー (0.35mm) | – | – | 1 | (200) | |
6 | ワイヤーツイスター | キタコ | 674-0500502 | 1 | 5,280 | |
7 | ビニールホース (外径6mm) | – | – | 1 | 50 | ○ |
8 | リチウムグリス | スーパーゾイル | ZG100 | 1 | 2,420 | |
55,844 | 50 |
2. ステップ・ペダルの付け方(STEP 1~11)
ブラケット取付1
それでは、ブラケット(ステップ)をフレームに取り付けます。
以下、断りがなければ、右ブラケットの写真となります。
<ブラケット取付1>
○: ブラケットを固定するボルト
○: マフラーを固定するボルト
を仮締めします。
その後、ヘキサゴンソケット(6mm)を付けたトルクレンチで、ブラケットを固定するボルト(2ヶ所)を、30N・mで締め付けます。
ブラケット取付2
<ブラケット取付2>
そして、ソケット(12mm)を付けたトルクレンチで、マフラーを固定するボルトを、20N・mで締め付けます。
マスターシリンダー取付
<マスターシリンダー取付>
ヘキサゴンソケット(4mm)を付けたトルクレンチで、リヤブレーキのマスターシリンダーを固定するボルト(2ヶ所)を、13N・mで締め付けます。
Rピン取付1
<Rピン取付1>
Rピンを止めるワイヤーをステップに通し、ワイヤーツイスターでよります。
Rピン取付2
<Rピン取付2>
ビニールホースにワイヤーを通して、Rピンを固定します。
ピンのグリス塗布
<ピンのグリス塗布>
プッシュロッドとブレーキペダルを止めるピンに、グリスを塗ります。
プッシュロッド取付
<プッシュロッド取付>
ピンを車体奥側から通して、STEP 5で準備したRピンを通します。
なお、このワイヤーは、Rピンの紛失防止で、ピンの外れ止めではありません。
Rピンの抜け方向に力が掛かると、比較的簡単に外れてしまいます。
とは言え、ピンの抜け止めとしてRピンを何度か使ってきましたが、幸い一度も外れたことはありません。
そして、左ブラケットも同じように取り付けます。
シフトペダル取付
<シフトペダル取付>
シフトシャフトのセレーションにグリスを塗ってから、シフトペダルを差し込みます。
そして、シフトペダルにボルトを取り付け、ヘキサゴンソケット(6mm)を付けたトルクレンチで、10N・mで締め付けます。
そういえば、最初に付けた黒いマークは消えていたので、レバーの位置(角度)は、目測で取り付けました。
(セレーションが1コマずれると、レバーの高さが33mm程変わるので、マークがなくてもなんとか分かりました。)
サイドカウル・パネル等取付
最後に外したサイドカウル・パネル等を元に戻します。
(サイドカウル・パネル等の付け方については、以下をご覧ください。)
左ステップ・ペダル前後比較
それでは、左から作業前後の比較をします。
<点検・清掃前>
<点検・清掃後>
艶が増した気がします。
右ステップ・ペダル前後比較
<点検・清掃前>
<点検・清掃後>
ブレーキペダルがピカピカになりました。
3. まとめ
ステップ・ペダルについて、部品に問題がないことを確認の上、組み付けました。
イベント「YZF-R125 5D7W ついに納車!」の10項で、右側ステップ裏側のスライダーのねじ破損に触れましたが、ステップ・ペダル等に影響はなく、安心しました。
- プッシュロッドとブレーキペダルを止めるピンにグリスを塗る
- Rピンは取り外し・取り付けが容易だが、外れる可能性もある