メーターユニットの外し方・付け方について、まとめます。
始めからなんですが、メーターユニットを付ける時に、ねじ部を壊してしまいました。
取付け・取外しによって壊すリスクがあることを、最初にお伝えします。
メーターユニットを外すことによって、以下の作業がやり易くなります。
- メーターユニット周りへの電装品設置(盗難防止装置やシフトインジケーター)
- フロントステーの清掃
この記事より、以下を知ることができます。
- メーターユニットの外し方・付け方
- メーターユニットの壊れたねじ部の状態
- ねじ部を壊した場合の一時的な修理方法
作業日 | 2022年3月20日 |
目的 | メンテナンス・故障・修理 |
Shop or DIY | DIY |
難易度 | |
作業時間 | 1時間 |
費用 | 0円(持っているものを使用) |
1. 使うもの

No. | 名称 | メーカー | 型番 | 数量 | 金額[円] |
1 | スライドヘッドハンドル | KTC | BHM3 | 1 | 2,970 |
2 | クイックスピンナ | KTC | BE3-Q | 1 | 2,046 |
3 | エクステンションバー (250mm) | KTC | BE20-250 | 1 | (2,783) |
4 | ヘキサゴンビットソケット (4mm) | KTC | BT3-04S | 1 | 1,012 |
5 | ドリル刃 (1mm) | – | – | 1 | 129 |
6 | ピンバイス | – | – | 1 | 890 |
7 | ワイヤー (0.35mm) | – | – | 1 | 296 |
8 | ワイヤーツイスター | キタコ | 674-0500502 | 1 | (3,298) |
13,424 |


2. メーターユニットの外し方・付け方(STEP 1~15)
フロントカウル・ステー取外し
まず、フロントカウル・ステーを外します。
- フロントカウル
詳しくは整備記録「フロントカウル・パネル等の外し方」をご覧ください - フロントステー
詳しくは整備記録「フロントステーの外し方」をご覧ください


※
車体からフロントカウルやフロントステーを外さなくても、メーターユニットを外せますが、撮影のし易さや別作業との兼ね合いにより、外しました。
メーターユニット・フロントステー
外すとこんな形をしています。

<表側>

<裏側>
メーターユニット取外し1
それでは作業に取り掛かります。

<メーターユニット取外し1>
ヘキサゴンソケット(4mm)を付けたT型ハンドルで、メーターユニットを固定するねじ(3ヶ所)を外します。
メーターユニット取外し2

<メーターユニット取外し2>
ねじとワッシャーを外した後、メーターユニットを持ち上げます。
メーターユニット取外し3

<メーターユニット取外し3>
メーターユニットの裏側にある配線も、フロントステーの穴から引っ張り出します。
外したメーターユニット

<外したメーターユニット>
こんな感じでメーターユニットが外れました。
コンチネンタル製なんですね。
フロントステー

<表側>
メーターユニットを外すとこんな形をしています。

<裏側>
内側にはリブがたくさん入っていて、外観の見た目よりも強度がありそうです。
フロントステーで、フロントカウルやヘッドライト・ミラー等の重さを受けているので、負担が掛かるのでしょう。
メーターユニット取付け
それでは、メーターユニットユニットを、フロントステーに取り付けます。
「あとは元に戻せば完了です」と、終わらせたかったのですが…
ヘキサゴンソケットでねじを締め付けていくと、いつまでたっても締め付けた感じがしません(トルクが出ない)。
さらに締め付けると…

<フロントステーの裏側>
「ボロッ」
「ひえー、ねじ山が取れちゃった~!!!!」
メーターユニットのねじ部1

<メーターユニットのねじ部1>
慌ててメーターユニットを外して確かめると、ねじ部が丸ごと折れていました。
メーターユニットのねじ部2

<メーターユニットのねじ部2>
もう1ヶ所もほとんど折れる寸前。
このまま放って置いても、折れるのは時間の問題なので、この後、折ってしまいました。
折れた原因は?
折れた原因は、ねじの締め付け過ぎであることは明らか。
めねじは樹脂なので、もう少し慎重に取り扱うべきでした。
改めてSTEP 6の写真を見ると、上側のねじにすでに亀裂が入っていますね。
製造から7年も経つと、樹脂がもろくなり始めているのかもしれません。
ちなみに、インターネットを探したら、似たような事例が見つかりました。
やはり、この部分にねじを締め付ける時は十分注意する必要がありそうです。
さて、当面どうしようかな。
リブに穴開け
ねじ部を直す良いアイデアをすぐに思いつかなかったので、とりあえずメータが外れないようにワイヤーで固定することにしました。

<リブに穴開け>
ドリル(1mm)を付けたピンバイスで、メーターユニットの真ん中の丸い突起部分に穴を開けます。
次に、メーターユニットの丸い突起の下方に位置するフロントステーの端に、穴を開けます。
ワイヤーツイスト

<ワイヤーツイスト>
メーターユニットとフロントステーの穴にワイヤー(0.35mm)を通して、ワイヤーツイスターでよります。
ワイヤーの状態

<ワイヤーの状態>
こんな感じでメーターユニットを固定しました。
幸いメーターユニットの突起が1ヶ所残っていたこともあり、上下左右の動きは抑えられました。
多少ガタは出ますが、外れなければOKということで…
実はメーターユニットのボタンを押すと不必要に動くので、その度にイライラ。(笑)
フロントステー・カウル取付け
あとは、フロントステー・カウルを取り付けて終了です。
- フロントステー
詳しくは整備記録「フロントステーの付け方」をご覧ください - フロントカウル
詳しくは整備記録「フロントカウル・パネル等の付け方」をご覧ください


3. まとめ
メーターユニットの外し方・付け方をまとめました。
メーターユニットを外す機会は少ないかもしれませんが、再度締め付ける時はねじ部を壊さないよう注意が必要です。
- メーターユニットをフロントステーに付ける時、ねじを締め付け過ぎると、ねじ部が折れる (KTC AB-53等の小さなハンドルを使うことをお勧めします)
- ワイヤーでフロントステーに固定することができる
