1. バイクを倒さないために
リアのメンテナンススタンド(以下リアスタンドと記載)を長年愛用しています。
今では、洗車やメンテナンスをする時は必ず使います。
車体が水平でないと落ち着かないほど。
そんな私ですが、リアスタンドを掛ける時、左右にそれぞれ2回程倒した記憶があります。
あの「ガッシャーン」という音が耳に残り、今でも忘れられません。
今回、YZF-R125の購入に合わせ、25年ぶりに新しいリアスタンドを購入しました。
もう倒したくないので、過去の経験を踏まえて、以下をまとめました。
- リアスタンドの設定
- リアスタンドの掛け方・外し方
- リアスタンドを掛けた状態
作業日 | 2021年4月10日 |
目的 | メンテナンス・故障・修理 |
Shop or DIY | DIY |
難易度 | |
作業時間 | 30分以内 |
費用 | 17,930円 |
2. リアスタンドの掛け方・外し方(STEP 1~14)
リアスタンド
<リアスタンド>
使うリアスタンドはJ・tripのロングローラースタンド。
受けの部分は、他のバイクにも使えるようにと、汎用性の高いL受けにしました。
YZF-R125には少し大きいですが、非力な私にはぴったりです。
J・tripの受けの種類として、
- スイングアームの下面で受ける、L受け
- スイングアームに取り付けたフックに掛ける、V受け
- アクスルシャフトに通したアタッチメントで受ける、はじめて受け
がありますが、今回はL受けを選択しました。
なお、リアスタンドの選び方は、車種・用途等で変わってきます。
なので、事前にインターネットで使用例を確かめることをお勧めします。
リアスタンドの設定
まず、リアスタンドをバイクに合わせます。
<リアスタンドの設定>
L受けの幅: 260mm
スタンドの高さ: 一番低いところ
- L受けを押さえるノブボルトをしっかりと締める
- L受けの幅が間違いないか確かめる
ことを忘れずに。
これ、本当に大切。
以前他のリアスタンドで、以下のミスからバイクを倒しました。
- 受けのボルトが緩んでいたため、持ち上げた際に受けが動いた
- 他のバイクに合わせた広い受けの幅の状態で持ち上げた
いずれも片側の受けからスイングアームが外れ、一気に倒れました。(とほほ…)
リアスタンド準備
それでは、スタンドを掛けます。
※以下の方法はJ・trip推奨のものと異なります
<リアスタンド準備>
リアスタンドをリヤホイールの直ぐ後ろに置いておきます。
車体の整列
<車体の整列>
サイドスタンドを掛けた状態から、右側へバイクを起こします。
そして、ハンドルを真っ直ぐにします。
体移動
<体移動>
バイクを真っ直ぐに立てた状態で、体を右リアシート付近へ動かします。
ここが一番怖いです。
バイクを押さえる腕に力が入ります。
(慣れてくると、右リアシートの位置から、一気にバイクを起こせるようになります。)
右側へ立つのは、バイクが右側に倒れるのを防ぐため。
バランスを崩しても、右側へ倒さなければ何とかなるかと。
リアスタンド掛け 1
<リアスタンド掛け 1>
バイクを右手で押さえながら、左手でリアスタンドをスイングアームの後端に掛けます。
リアカウルがエッジのきいた形なので、何気につかみ易い?
真っ直ぐな状態を保つのに、腕に力が入り、腕もバイクもプルプル。
バランス感覚が衰えてきた?
でも、焦らずにL受けをスイングアームの端に均等に掛けます。
リアスタンド掛け 2
<リアスタンド掛け 2>
左手でリアスタンドを押し下げスイングアームを持ち上げます。
スタンドが長いので、本当に軽い力でバイクが持ち上がります。
素晴らしい。
持ち上げた後は、なるべくサイドスタンドを起こします。
L受けを端に掛けているので、足を引っ掛けて、バイクを倒したら目も当てられません。
足(すね)も痛いし(笑)
リアスタンドを掛けた状態 1
<リアスタンドを掛けた状態 1>
L受けはこんな感じでバイクを支えます。
この状態でタイヤが10mm程地面から浮きます。
リアスタンドを掛ける位置
J・tripの説明書には受けの位置(掛ける位置)は「アクスルシャフトより前ですが、なるべく後端に合わせて」とあります。
しかし、R125はアクスルシャフトより前に掛けると不都合が生じます。
詳しくは次回の整備記録「リアスタンドを掛ける位置」をご覧ください。
リアスタンドを掛けた状態 2
<リアスタンドを掛けた状態 2>
バイク全体としてはこんな感じになります。
フロントスタンドも掛けてあることは見逃してください。
リア側だけ掛けた全体写真を撮り忘れたので…
サイドスタンド下ろし
それではリアスタンドを外します。
<サイドスタンド下ろし>
まず、サイドスタンドを下ろします。
これも、本当に大切。
以前、サイドスタンドを出し忘れ、気付かずに左側へ倒したことがあります。
とっさに何が起こったか理解できず、倒れてくる車体を懸命に支えようとしたのですが…(笑)
(普通、出し忘れない?)
リアスタンド外し 1
<リアスタンド外し 1>
右リヤシート付近に立ち、右手でバイクを支えながら、左手でリアスタンドを持ち上げます。
ゆっくりと持ち上げ、静かにタイヤを接地させます。
そして、バイクを左側へ傾け、サイドスタンドを接地させます。
リアスタンドを外す時の方が、倒すリスクは低い?
リアスタンド外し 2
<リアスタンド外し 2>
リアスタンドの受け部分等をホイールに当てないように注意しながら、引き出します。
L受けは軟らかい材質でカバーされていて、ホイールにぶつけても傷が付きにくいので、有難いです。
J・tripの方法考察
J・tripの動画を見ると、リアスタンド(ローラースタンド)を掛ける時は、
- ブレーキロックでフロントを固定(バイクを固定)し、スタンドのみを動かす
- ハンドルを左へ切って、なるべくサイドスタンド側へバイクが傾くようにする・ふらつきを抑える
ことを重視しているようです。
私はローラーの付いていないスタンドも使っているので、スタンドを掛ける時にバイク側を動かす必要があります。
なので、ブレーキを掛ける習慣がありません。
また、この時、ハンドルを左へ切った状態でバイクを動かすと、スタンドに斜めに乗ってしまいます。
なので、真っ直ぐにして、スタンドを掛けます。
また、リアスタンドを外す時は、
- スタンドの端に足を掛け、スタンドを固定し、バイクを動かして外す
みたいですね。
この時、スタンドが跳ね、スタンド自体が痛んだり、リアホイールに当たらないよう注意が必要ですね。
3. まとめ
リアスタンドの掛け方は人それぞれ違うと思います。
要は自分でやり易い方法を選んで、バイクを倒さなければOKです。
- L受けを押さえるノブボルトをしっかりと締める
- L受けの幅が間違いないか確かめる
- 外す時はサイドスタンドの出し忘れに注意
→やり易い方法で、バイクを倒さなければOK
今回の費用:
No. | 名称 | メーカー | 型番 | 数量 | 金額[円] |
1 | ロングローラースタンド(L受けタイプ) | J・trip | JT-121LWT | 1 | 17,930 |