1. 点検概要
前回のブログ「YZF-R125 5D7W ついに納車!」の続きとなります。
納車点検なんてタイトルはそれらしいですが、ショップに付けてもらった点検記録簿の内容に基づき、自分でザックリと確かめるだけです。(笑)
この記事では、主に以下をまとめました。
- 点検整備記録簿の内容と実際に確かめたこと
- オイル等の漏れ部位の確認と良否判断の一例
工具がなくても、確かめられる項目も多くあります。
また、日常点検にも通じるところもありますので、参考にして頂ければうれしいです。
作業日 | 2021年3月7日 |
目的 | メンテナンス・故障・修理 |
Shop or DIY | DIY |
難易度 | |
作業時間 | 2時間 |
費用 | 0円 |
2. 納車点検 (STEP 1~24)
点検整備記録簿
<ショップが記載した点検整備記録簿>
それでは、ショップに付けてもらった、点検整備記録簿の順に見ていきます。
実はこの記録簿、納車整備の内容を明確にしてもらうため、ショップにお願いして付けてもらったものです。
125ccは車検がないので、言わなければ、くれないのだろうか?
サイドカウル・パネル取外し
まず、外装を外します。
(詳しくは、整備記録「サイドカウル・パネル等の外し方」をご覧ください。)
エンジンオイル漏れ 1
■エンジン点検
- スパークプラグの状態: エンジンが掛かったので、OKとします
- エアクリーナーエレメントの状態: 交換されたようなので、OKとします
- エンジンオイル:漏れあり
<注油口付近>
「オイルがこぼれたような跡があるな」
漏れた跡をたどっていくと…
エンジンオイル漏れ 2
<オイル汚れ>
「クランクケースの底まで伝ってる」
さらに見ていくと…
エンジンオイル漏れ 3
<ドレンボルト>
「ドレンボルトから、オイルが滴っている!」
でも、注油口から伝った量より多そうなので、ドレンボルトから漏れている?
エンジンオイル漏れ 4
<マフラー>
ドレンボルトの直下にあるマフラーもオイルでしっとりしていました。
「これ、結構漏れてるな…」
エンジンオイル漏れ 5
<アンダーカウル(左)の状態>
オイル汚れがしっかり付いていました。
この汚れ方は、ショップがオイル交換時にこぼしたものではなく、前のオーナーの時から漏れていたのでしょう。
エンジンオイル漏れ 6
<STEP 7の赤枠部拡大>
連続して滴っているわけではないので、パーツクリーナーで清掃して、次回どのくらい漏れているか確かめます。
なお、エンジンオイルの量は、アッパーレベルでした。
冷却水・エンジンオイル漏れ?
<シリンダーヘッド付近>
冷却水でしょうか、エンジンオイルでしょうか。
合わせ目からにじみ出ています。
これも、後日、確かめてみますが、この程度であれば大丈夫でしょう。
チェーングリスのにじみ?
<スプロケットカバー下>
こちらも、黒い汚れが付着しています。
チェーングリスのにじみ、それとも先のエンジンオイル?
これも、後日、確かめることにします。
いずれにせよ、この程度であれば問題はないでしょう。
冷却水の量
- 燃料漏れ: ガソリン臭くないので、OKとします
- 冷却水:OK
<クーラントリザーバータンク>
入れ過ぎですね。
まあ、少ないより良いか。
- マフラーの機能: 音も静かなので、OKとします
チェーンの状態
■動力伝達装置点検
- クラッチレバーの遊び: クラッチを問題なく切れる・つながるので、OKとします
- チェーン・スプロケットの状態:OK
<チェーン>
チェーンの側面が少し錆び始めていますが、5年経てば、こんなものでしょう。
スプロケットの状態
<スプロケット>
スプロケットの歯もほとんど磨耗していません。
チェーンのたるみ
<チェーンのたるみ>
20mm程しかありません。
規格が35~45mmなので、少しだけ張り過ぎかも。
フロントフォークの状態
■ステアリング装置
- フロントフォークの損傷:錆はありますが、OKとします
<左側フロントフォーク内側>
インナーチューブの下側に錆が出ていました。
ダストシール・オイルシールが触れる部分ではないので、OKとします。
オイルの漏れはありませんでした。
ステアリングステムの状態
- ステアリングステムの取付状態:OK
<ステムのストッパー>
ストッパーに大きな傷がないので、激しい転倒はしていないみたいです。
良かった。
フロントブレーキフルードの量
■ブレーキ装置点検
- ブレーキのきき具合: 止まるので、OKとします
- ブレーキ液の量:OK
<ブレーキフルードの量(フロント)>
入っています。
リヤブレーキフルードの量
<ブレーキフルードの量(リヤ)>
納車整備時に交換してくれているようなので、問題はないでしょう。
でも、フロントのフルードの色が心なしか黄色い気が…
フロントブレーキパッドの量
- ブレーキパッドの磨耗:OK
<ブレーキパッドの状態1>
フロントパッド(4.7mmとのこと)
リヤブレーキパッドの量
<ブレーキパッドの状態2>
リヤパッド(4.2mmとのこと)
まだまだ使えそうです。
タイヤの状態
■足回り点検
- タイヤの溝の深さ: フロント・リヤとも4mmとのこと 大丈夫でしょう
<タイヤの製造時期>
フロント・リヤとも2015年の23週でした。
山はありますが、1回も交換していないようですね。
「6年前のタイヤか、交換したいな…」
- フロントホイールベアリングのがた: ホイールを動かしてもがたはないので、OKとします
リヤホイールベアリングの状態
- リヤホイールベアリングのがた:なし OK
<リヤタイヤ>
リヤタイヤをゆすりましたが、ホイールベアリングにがたはありませんでした。
リヤサスペンションの状態
- ショックアブソーバーのオイル漏れ:にじみあり
<リヤサスペンション>
ん、少しオイルがにじんでる?
見なかったことにします。
電気装置の状態
■電気・保安装置等点検
最後の項目となります。
- バッテリー液の量: 交換してくれいてるようなので、OKとします
<バッテリーの状態>
なんか、プラスのカバーがずれていて、かっこ悪い…
- 灯火類等: いずれも問題なく動きました
3.まとめ
エンジン廻りの漏れは多少ありますが、想像していたより状態は良さそうです。
あまりにも順調過ぎて、何かありそうで怖い…
- エンジンオイルが漏れている
- 左フロントフォークインナーチューブの下側に錆が出ている
- リヤサスペンションのシャフトにオイルがにじんでいる