1. なんか、傾いている気が…
YZF-R125を購入した時から感じていましたが、手持ちのリアスタンドを掛けると、違和感があるんです。
確かめてみると…
「あっ、バイクが右に傾いてる!!」
<傾いた状態>
掛け方が悪いのか、それとも、地面が傾いているのか?
気になるので、以下を確かめてみました。
- リアスタンドを掛ける位置と車体の傾き
- 車体が傾く理由
- 結局どこに掛けるべき?
作業日 | 2021年4月10日 |
目的 | メンテナンス・故障・修理 |
Shop or DIY | DIY |
難易度 | |
作業時間 | 30分以内 |
費用 | 0円(持っているものを使用) |
2. リアスタンドを掛ける位置(STEP 1~6)
スイングアーム右後端
<スイングアーム右後端>
リアアクスルより少し前にある丸い平らな部分が、スタンドフックを付ける位置です。なので、
本来はこの位置にリアスタンドを掛けたいところです…1
一方、平らなのは、スイングアームの後端となります…2
リアスタンドを掛けた状態 1
では、STEP 1の1, 2の位置で、リアスタンドを掛けてみます。
使うのはJ・trip製のロングローラースタンド。
昔から使っているスタンドは、曲がっているかもしれないので、新しいもので比較してみます。
また、地面は、なるべく平らなところを選びました。
<リアスタンドを掛けた状態 1>
左: 2の位置
右: 1の位置
1の方が大きく傾いていますよね。
もう少しで、マフラーが右側のL受けに触れそうです。
写真で、約3°傾いています。
バイクを左側から軽く押すと、左側のスイングアームがスタンドから浮き上がりました。
危ないです。
強い風が吹いたら倒れそう。
J・tripの説明書にはリアスタンドを掛ける位置は「アクスルシャフトより前ですが、なるべく後端」とあります。
しかし、R125の場合は、指定の場所で持ち上げると、傾くことが分かりました。
一方、2の位置でもわずかに傾いている気も。(地面か写真が傾いている?)
スイングアームの下側
スイングアームの下側を見て、傾く理由が分かりました。
左右で形が違うんです。(当たり前?)
<スイングアームの左下>
<スイングアームの右下>
高さを揃えるためでしょうか、左右のスイングアーム後端が削られて平らになっています。
ということは、ここにリアスタンドを掛けるのが、正解なんでしょうか。
それとも、単に鋳造の湯口を取り除いただけ?
リアスタンドを掛けた状態 2
<リアスタンドを掛けた状態 2>
STEP 2の結果より、リアスタンドをスイングアームの後端に掛けています。
でも、後端だと何かの拍子に外れないか不安です。
怖くて、スタンドを掛けた状態でバイクにまたがれないです。
(J・tripのスタンドはそもそも、スタンドを掛けた状態でまたがってはいけないとありますが…)
アクスルシャフト付近 1
さらに、この位置に掛けると問題が生じます。
アクスルシャフトを外す時に、工具がL受けに当たってしまうんです。
<アクスルシャフト付近 1>
L受けとスタンドを避けるため、エクステンションバー(150mm)を使わなければなりません。
アクスルシャフト付近 2
<アクスルシャフト付近 2>
さらに、ソケットの一部がL受けに当たってしまうという…
「外しづらいなあ…」
ということで、スタンドフックを付けることを決意しました。
フランスヤマハさん、ねじ穴を開けておいてくれれば良かったのに。(笑)
3. まとめ
左右非対称のスイングアームは、見た目はかっこいいんですが、こんなところに弊害が出るんですね。
L受けを使う場合、
- リアスタンドをスイングアームの後端に掛けるのがお勧め
しかし、 - わずかに右へ傾く
- アクスルを緩める・締める時にソケットが受けに当たり、作業性が悪い
→スタンドフックを付けることができればベスト
使ったもの:
No. | 名称 | メーカー | 型番 | 数量 | 金額[円] |
1 | ロングローラースタンド(L受けタイプ) | J・trip | JT-121LWT | 1 | 22,481 |