ドライブレコーダー(ミツバサンコーワ / EDR-21A)の取付けについて、まとめます。
- ドライブレコーダーを自分で取り付けてみたい
- カメラやスイッチの位置をどこにしようか迷っている
方や、ショップに付けてもらったものの、
- 配線の取り回しやカメラの位置がしっくりこない
- カメラがバイクカバーに当たって擦れているのが気になる
- スイッチが押しにくい・カメラがズレて困っている
方にも、参考にして頂ければうれしいです。
ブラケットを自作した関係で、記事数が多くなってしまったのですが、9回にわたって手順をまとめます。
1: 取付け方法検討
2~4: ブラケットの作製
5~8: 取付け作業
9: 最終調整
1回目の今回は、取付け方法を検討します。
この記事より、以下を知ることができます。
- ドライブレコーダーの作動確認方法
- 本体・カメラ・スイッチの取付けに関する指定
- 本体・カメラ・スイッチの取付け位置一例
作業日 | 2021年11月14日 |
目的 | チューニング・カスタマイズ |
Shop or DIY | DIY |
難易度 | |
作業時間 | 3時間 |
費用 | 25,491円 |
1. 使うもの

No. | 名称 | メーカー | 型番 | 数量 | 金額[円] | 今回購入したもの |
ST1 | ドライブレコーダー | ミツバサンコーワ | EDR-21A | 1 | 25,491 | ○ |
1 | 安定化電源 | サンハヤト | DK-811 | 1 | (21,978) | |
47,469 | 25,491 |
2. ドライブレコーダー取付け1【取付け方法検討】(STEP1~20)
ドライブレコーダー
それでは、作業を始めます。

<ドライブレコーダー>
購入したドライブレコーダーはミツバサンコーワ製のEDR-21Aとなります。
ソフトインストール
まず、スマートフォンに専用のアプリをインストールします。

<ソフトインストール>
Moto DRというソフトをインストールして各種設定を行います。
SDカード挿入1
次に、ドライブレコーダーが動くか確かめます。

<SDカード挿入1>
本体にマイクロSDカードを差し込みます。
SDカード挿入2

<SDカード挿入2>
そして、サイドキャップの向きに注意して閉めます。
配線接続

<配線接続>
ドライブレコーダーの構成は以下の通りです。
- 本体
- カメラ(リア)
- カメラ(フロント)
- スイッチ
安定化電源を使って12Vを掛けます。
青色の配線がイグニッションのON・OFFを感知する線なので、プラス電源に付けてONにします。
各種設定

<各種設定>
スイッチのボタンを長押し(3秒以上)し、設定を始めます。
(設定の詳細はミツバサンコーワのホームページをご覧ください。)
そして、スマートフォンと本体を無線LANで接続します。
前後とも、画像が映ったので、問題はないようです。
取付け位置を検討
次に、ドライブレコーダーの各部品を取り付ける位置を検討します。
取扱説明書にある取り付けに関する指定は、以下となります。
- 本体…シート下等にSDカードの抜き差しに支障のないように固定
- カメラ…出来るだけ振動が少なく可動部品に干渉しない場所
- スイッチ…ハンドル周辺で、運転操作に支障がないように固定
では、実際に上記を満たせそうな場所を探していきます。
本体取付け位置検討1
最初に、本体の取付け位置を検討します。
SDカードの抜き差しを考えると、やはりシート下が有力候補となりますが、本当にスペースが限られています。

<本体取付け位置検討1>
候補1:シート下のバッテリー背後
私のモデルはABS無なので、ABSアクチュエーターのスペースが開いていますが、それでも余裕はありません。
結局、この場所では収まりが悪く、車載工具に当たってしまいました。
本体取付け位置検討2

<本体取付け位置検討2>
候補2:バッテリーの上
もう、ここしか思い付きませ~ん。
バッテリーの直ぐ上って、ノイズとか出るのかしら?
とりあえず、収まりを良くするため、ブラケットを作ることにします。
一方、録画した画像は無線LANで再生できるので、SDカードの抜き差しは、交換時のみと割り切り、シートカウルの中に収めるのも良いかもしれません。
カメラ(リア)取付け位置検討1
次に、カメラ(リア)の取付け位置を検討します。
インターネットで調べると、純正のフラップガード(泥除け)の上が視界良好で良さそうです。
しかし、私はR&Gのフェンダーレスキットを付けているので、取り付けることが出来ません。

<カメラ(リア)取付け位置検討1>
候補1:リアカバーの上
視界良好ですが、シートバックと干渉しそう。
というか、私が乗るときに蹴飛ばすこと間違いなし!(笑)
カメラ(リア)取付け位置検討2

<カメラ(リア)取付け位置検討2>
候補2:フェンダーレスキットの横
スマートな気がするので、ここにします。
イメージとしては、プロト製ナンバー右上マウントタイプ / DRS011。
右側にしたのは、
- 基本キープレフトな走りなので、右後ろを撮りたい(無理に追い越された時を想定)
- サイドスタンドを立てた時、水滴が伝ってこない位置(右の方が高い)
ことを意識しました。
カメラ(フロント)取付け位置検討1
次に、カメラ(フロント)の取付け位置を検討します。
こちらもインターネットで調べたのですが、意外とカウル付きの車両は場所が限られてくるようです。

<カメラ(フロント)取付け位置検討1>
候補1:右ミラーの付け根付近
ここは市販のブラケットが付くのならば、とてもスマートです。
候補1の線の取回し

<候補1の線の取回し>
でも、配線の取回しが目立つし、洗車でフロントカウルを拭き上げる時に手をぶつけてイラッとする自分をイメージしました。(笑)
カメラ(フロント)取付け位置検討2

<カメラ(フロント)取付け位置検討2>
候補2:フロントカウル先端
取付けは楽そうなのですが、フロントフォークがフルストロークすると、フロントフェンダーとフロントカウルにサンドイッチされそうな気も…
カメラ(フロント)取付け位置検討3

<カメラ(フロント)取付け位置検討3>
候補3:フロントカウル右側
ということで、フロントフェンダーに当たらない位置に取り付けることにします。
仮付けなのでカメラが明後日の方向を向いていますが、前を向くように工夫します。
ところで、右側にしたのはリアと同じ理由に加え、配線が届かない可能性があったからです。
延長配線は設定されているようですが、極力短くしたいので。
スイッチ取付け位置検討1
次にスイッチの取付け位置を検討します。

<スイッチ取付け位置検討1>
候補1:メーターユニットの左横
盗難警報機のインジケーターランプの反対側が寂しかったので、最初、ここにしようかと考えました。
でも、そもそも、この位置でとっさに押せるのか?
しかも、配線が届かない…
スイッチ取付け位置検討2

<スイッチ取付け位置検討2>
候補2:ハンドルスイッチ(右)の上
インターネットで調べると、ここに付けられている方がいました。
親指が届くし、ブレーキレバーを握りながらでも、押せそうです。
候補2の取付け位置

<候補2の取付け位置>
でも、ハンドルスイッチ(右)の表面は曲面になっています。
写真のすき間を埋める工夫をしなければ、直ぐにスイッチが取れてしまいそうです。
ここは、ハードルが高そう。
スイッチの取付け位置検討3

<スイッチの取付け位置検討3>
候補3:左ハンドルの固定部
結局、ここに決めました。
実は当初候補2で進めていましたが、大阪モーターサイクルショー2023に出展されたエリミネーターのドライブレコーダー搭載車の取り付け位置を見て方針変更。
ここならば、ブラケットを作れそうです。
配線の加工
ところで、今回、電源の配線以外は、切った・貼ったをしないことにしました。
ミツバサンコーワのホームページでケーブルに関する説明を読むと、
- EDRシリーズでは高い防水性を発揮する為に、ケーブル同士を接続するカプラーを自社で一から設計しています
- ケーブル内にシールド処理が施されている為、車両が発生する ノイズの影響を最大限抑える設計としています
とあったので、余った配線は手を付けず、そのまま巻いておくことにします。
次回より、各ブラケットの作製を始めます。
ドライブレコーダー取付け2【本体のブラケット作製】へ続く。
3. まとめ
今回は、ドライブレコーダーの取付け方法を検討しました。
実際に取付ける位置を検討すると意外と制約があり、満足のいく場所を探すのに苦労しました。
特に本体のシート下への設置は場所がなく、悩みました。
また、カメラの設置は、市販のブラケットを使うのが定番ですが、自分の好みに合わせたかったので、自作することにしました。
ちなみに各配線の長さは十分で、延長ケーブルを準備する必要はありませんでした。
- 本体の取付け位置は、SDカードの抜き差しを考えるとシート下が理想だが、スペースが限られている
- カメラの取付け位置は、ブラケットを自作すれば自由が上がる
- スイッチの取付け位置は、エリミネーターが参考になる