整備記録「ドライブレコーダー取付け5【本体の取付け】」の続きです。
6回目の今回は、リアカメラの取り付け作業を行います。
使用するドライブレコーダーは、ミツバサンコーワ / EDR-21Aです。
また、R&G製のフェンダーレスキット / LP0162BKに交換してるため、そちらにリアカメラを取り付けます。
この記事より、以下を知ることができます。
- リアカメラとブラケットの取付け方法
- リアカメラの配線の取り回し方
- 取付けに伴い必要となる作業
作業日 | 2023年 12月 3日 |
目的 | チューニング・カスタマイズ |
Shop or DIY | DIY |
難易度 | |
作業時間 | 3時間 |
費用 | 670円 |
1. 使うもの

No. | 名称 | メーカー | 型番 | 数量 | 金額[円] | 今回購入したもの |
ST1 | ドライブレコーダー | ミツバサンコーワ | EDR-21A | 1 | 39,380 | |
ST4 | ウェルナット (M6, C-630) | キタコ | 0900-678-05070 | 2 | 325 | ○ |
ST4 | なべ小ねじ (M6×20mm) | – | – | 2 | 286 | |
1 | 樹脂柄プラスドライバー (No.3) | KTC | PDD1-3 | 1 | (2,299) | |
2 | 塩ビ管継手 バルブ用ソケット | – | TS-VS-75 | 1 | 934 | |
3 | ヒートガン | 白光 | 880B | 1 | (7,260) | |
4 | ロング六角棒レンチ (2.5mm) | KTC | HLD250-2.5 | 1 | 1,122 | |
5 | ハンディリムーバー | KTC | AP201-HN | 1 | 1,166 | |
6 | 配線金具 | エーモン | 3421 | 2 | 345 | ○ |
7 | ビニールテープ (白) | – | – | 1 | 84 | |
8 | 配線挿入工具 | ストレート | 35-1900 | 1 | 240 | |
9 | 絶縁テープ | オーム電機 | DE1910K | 1 | (84) | |
10 | 結束バンド (2.5mm) | 朝日電器 | KBF-N100100(BK) | 5 | 175 | |
53,700 | 670 |
2. ドライブレコーダー取付け6【リアカメラ取付け】(STEP1~24)
取り付ける部品

<取り付ける部品>
以下の部品を使用します。
左から、
- リアカメラ
- リアカメラブラケット
- リアカメラブラケットを固定するウェルナットとボルト
ブラケットの作製は、整備記録「ドライブレコーダー取付け3【カメラのブラケット作製】」をご覧ください。

フェンダーレスキット取外し1
他の配線とまとめるため、一度、フェンダーレスキットを外します。

<フェンダーレスキット取外し1>
- 盗難警報機をブラケットごと外す(後付け部品)
- エンジンコンピューターを持ち上げる
- 3個のコネクターを外す
(写真が分かりにくいかもしれませんが、ご容赦。)
そして、フェンダーレスキットを固定するボルト(3ヶ所)を外すと、配線も含め下から外れます。
フェンダーレスキット取外し2
リアカメラのケーブルを他の配線(ナンバー灯, 左右ウィンカー)とまとめるため、配線関連の部品を外していきます。
(詳しくは整備記録「リアウィンカーの外し方・付け方」をご覧ください。)


<フェンダーレスキット>
ここまで、必要な部品を取り外しました。
リアカメラブラケット準備
それでは、リアカメラの取り付けに取り掛かります。

<リアカメラブラケット準備>
リアカメラブラケットに、ウェルナット(M6)を取り付けます。
ブラケットにφ13の穴を開けたのは、ウェルナットを通すためです。
ウェルナットで、少しでもR125の振動を緩和できたらと考えました。
リアカメラブラケット取付け
リアカメラブラケットをフェンダーレスキットの内側に取り付けます。

<リアカメラブラケット取付け>
プラスドライバー(No.3)で、ねじを締め込み、ウェルナットを潰していきます。
取り付けたリアカメラブラケット

<取り付けたリアカメラブラケット>
このように、固定されました。
なお、本来ナンバープレートを付けたまま作業した方が効率的ですが、今回は撮影のため外しています。
それにしても、ブラケットの塗装があまりにも簡単にはがれてしまいます。
3回以上重ね塗りをしたので、塗装の厚さの問題ではなく、おそらくはアルミとの密着性が悪いのでしょう。
STEP 10の作業中に塗装のはがれが気になったため、一度塗装をはがし、耐熱塗料を塗り直しました。
(そこは、割愛します。)
ケーブル温め
リアカメラを取り付ける前に、配線の巻き癖をとります。
長らく放置したことが原因ではなく、買った時から配線がうねっていました。

<ケーブル温め>
塩ビ管継手に配線を巻き付け、ヒートガンでまんべんなく温めます。
温め前後比較

<温め前後比較>
左: 温める前
右: 温めた後
少しは良くなった気がします。
なので、もう一台のカメラと、スイッチの配線も同じように癖をとりました。
カメラステー取外し

<カメラステー取外し>
ヘキサゴンレンチ(2.5mm)で、カメラ及びカメラステーを固定するねじを外します。
今回、ブラケットに台座を設けたため、カメラ・カメラリング・M4ねじのみ使います。
リアカメラ取付け

<リアカメラ取付け>
ブラケットの台座にカメラを固定します。
カメラの回転方向について、この時点で、△マークが上を向くように取り付けますが、上下方向は車体取り付け後に調整します。
配線金具外し
リアカメラの配線の固定は、右後ろのウィンカーの配線と共締めにします。
付いている配線金具では、径が小さいため、大きい金具に交換します。

<配線金具外し>
配線金具は両面テープで付いているため、ハンディリムーバーで押し出してはがします。
その後、はがした部分の汚れをマイクロファイバークロスで清掃します。
配線金具新旧比較

<配線金具新旧比較>
左: 外したもの エーモン製 1193 (写真は新品)
右: 付けるもの エーモン製 3421
かなり、大きさが違います。
配線金具取付け
リアカメラと右後ろのウィンカーの配線の取り回しを確かめて、取付け位置を決めます。

<配線金具取付け>
そして、両面テープの台紙をはがし、配線金具をフェンダーレスキットに貼り付けます。
配線固定1

<配線固定1>
リアカメラと右後ろのウィンカーの配線を、配線金具に挟み、固定します。
リアカメラの後ろの配線の曲げがきついと、
- ケーブルに負担が掛かる
- 金具から外れる可能性がある
- ケーブルの表面が金具で削られる可能性がある
ため、少し余裕を持たせました。
また、次回以降の作業時の印として、配線金具で押さえる位置に白いテープを貼りました。
大きいサイズの配線金具を選びましたが、未だ小さい印象です。
コルゲートチューブ取付け

<コルゲートチューブ取付け>
配線挿入工具で120mmのコルゲートチューブに配線を通します。
なお、コルゲートチューブは再使用です。
ウィンカーの配線が細いことに助けられ、なんとかφ7の中に収まりました。
絶縁テープ巻き

<絶縁テープ巻き>
配線の根元からコルゲートチューブ全体に、絶縁テープを半分ずつ重ねながら巻き付けました。
配線固定2

<配線固定2>
- グロメットにケーブル・配線とコルゲートチューブを通します
- コルゲートチューブを固定する結束バンド(2ヶ所)を仮締めします
車体に取り付けるボルトの位置とコルゲートチューブが重なっているため、車体取り付け後に締め付けます。
そして、端子にコネクター(3ヶ所)を付けます。
組立てたフェンダーレスキット

<表側>
リアカメラは、違和感なく取り付けられているように感じます。
ちなみに、重量増は117gでした。

<裏側>
それにしても、リアカメラのケーブルはかなり長いですね。
フェンダーレスキットに交換していることもあり、純正よりも配線が短くて済むので、余ったケーブルが目立ちます。
ケーブルまとめ1
フェンダーレスキットを車体に取り付け、リアカメラを除く3本の配線をつなぎます。

<ケーブルまとめ1>
リアカメラの配線と本体側の配線との接続を考えながら、余った配線をマッドフラップの上に丸めて、取り回しを検討します。
- ヒューズボックス
- エンジンコントロールユニットの配線
を中心に、3ヶ所(赤・青・黄)の取り回しを試してみました。
ケーブルまとめ2

<ケーブルまとめ2>
結果、赤: ヒューズボックスを中心に丸めると、中継コネクターの位置やケーブルの丸め方がしっくりきました。
中継コネクター接続

<中継コネクター接続>
リアカメラケーブルの中継コネクターをつなぎます。
つなぎ方は、電源ケーブルと同じです。
ケーブルまとめ3

<ケーブルまとめ3>
- 丸めたケーブルを結束バンド(3ヶ所)で固定し
- ヒューズボックスを元に戻します
中継コネクターの凹みに結束バンドを巻くと、コネクターの緩み止めにもなります。
まとめたケーブル

<まとめたケーブル>
このように、ケーブルがまとまりました。
ドライブレコーダー本体側からも、リアカメラ側からもケーブルを自然な取り回しにすることができました。
ただ、ケーブルがガタガタ動くのが少し気になります。
もし、走行中に音が気になるようであれば、固定方法を再度考えます。
取り付けたリアカメラ

<取り付けたリアカメラ>
フェンダーレスキットは仮付ですが、このようになりました。
整備記録「ドライブレコーダー取付け7【フロントカメラ取付け】」へ続く。
3. まとめ
ドライブレコーダーのリアカメラを取り付ける工程をまとめました。
リアカメラの配線をウィンカーやナンバー灯の配線と同じコルゲートチューブに通すことで、後付け感が軽減されます。
また、整備性を考慮し、車体からフェンダーレスキットごと外せるように工夫しました。
- フェンダーレスキットを車体から外すと作業性が向上します
- カメラへの振動緩和のため、ウェルナットを使いました
- 配線の巻き癖は、ケーブルを温めることである程度改善できます
- リアカメラ背後のケーブルは、適度に余裕を持たせることが重要です
- 中継コネクターの凹みに結束バンドを巻くことで、緩み止めになります