整備記録「ドライブレコーダー取付け6【リアカメラ取付け】」の続きです。
7回目の今回は、フロントカメラの取り付け作業を行います。
使用するドライブレコーダーは、ミツバサンコーワ / EDR-21Aです。
作製したブラケットをフロントカウルの右前に取り付け、そちらにフロントカメラを固定します。
この記事より、以下を知ることができます。
- フロントカメラとブラケットの取付け方法
- フロントカメラの配線の取り回し方
- 取付けに伴い必要となる作業
作業日 | 2023年 12月 9日 |
目的 | チューニング・カスタマイズ |
Shop or DIY | DIY |
難易度 | |
作業時間 | 3時間 |
費用 | 407円 |
1. 使うもの

No. | 名称 | メーカー | 型番 | 数量 | 金額[円] | 今回購入したもの |
ST1 | ドライブレコーダー | ミツバサンコーワ | EDR-21A | 1 | 39,380 | |
1 | ピンバイス | – | – | 1 | 890 | |
2 | ドリル刃 (1mm) | – | – | 1 | 129 | |
3 | 電動ドリル | ボッシュ | GBM13RE | 1 | 22,880 | |
4 | ドリル刃 (2.5mm他, 5, 8mm) | – | – | 各1 | 686 | |
5 | コンパスカッター | オルファ | 57B | 1 | 505 | |
ST6 | ウェルナット (M4, C-440) | キタコ | 0900-678-05060 | 1 | 194 | ○ |
ST7 | 六角穴付きボルト(M4×12mm) | エスコ | EA949MS-412 | 1 | 213 | ○ |
6 | ロング六角棒レンチ (2.5mm) | KTC | HLD250-2.5 | 1 | 1,122 | |
7 | ビニールテープ (白) | – | – | 1 | 84 | |
8 | 結束バンド (リピートタイプ) | 朝日電器 | KBR-N200010(BK) | 2 | 312 | |
9 | 結束バンド (2.5mm) | 朝日電器 | KBF-N100100(BK) | 2 | 175 | |
10 | 粘着剤付きスポンジシート | イノアック | L32-1.550MT | 1 | (626) | |
67,196 | 407 |
2. ドライブレコーダー取付け7【フロントカメラ取付け】(STEP1~25)
取り付ける部品

<取り付ける部品>
以下の部品を使用します。
左から、
- フロントカメラ
- フロントカメラブラケットを固定するウェルナット
- 両面テープ
- フロントカメラブラケット
- フロントカメラブラケットを固定するねじ
ブラケットの作製については、整備記録「ドライブレコーダー取付け3【カメラのブラケット作製】」をご覧ください。

フロントカウル外し
取り付けにあたって、
- フロントカウルに穴を開ける
- 他の配線とまとめる
ため、一度フロントカウルを外します。
フロントカウルの外し方は、整備記録「フロントカウル・パネル等の外し方」をご覧ください。

ヘッドライトを外したフロントカウル

<ヘッドライトを外したフロントカウル>
穴を開け位置がヘッドライトに近いため、さらに、右側のヘッドライトを外します。
(右側ヘッドライトの外し方は、後日まとめます。)
そして、フロントカウルを車体に仮付します。
穴開け
それでは、フロントカメラを取り付ける準備に取り掛かります。

<穴開け>
フロントカウルの右下に、ピンバイスとドリルで8mmの穴を開けます。
亀裂が入るのを防ぐため、以下の順で段階的に穴を広げます。
1mm(ピンバイス)→2.5mm→5mm→8mm(電動ドリル)
カウルは薄いため、押さえていないとドリルの回転力で、簡単に割れてしまいそうです。
さらに、穴を開けた箇所が、何かの拍子に割れてしまいそうで、少し不安。
両面テープの加工

<両面テープの加工>
ドライブレコーダーに付属の両面テープを29×19mmに切り、コンパスカッターで11mmの穴を開けます。
フロントカメラブラケット取付け1

<フロントカメラブラケット取付け1>
- フロントカウルの穴に、ウェルナットを通し
- ウェルナットを避けるように、両面テープを貼り付けます
フロントカメラブラケット取付け2

<フロントカメラブラケット取付け2>
- 両面テープの台紙をはがして、フロントカウルにブラケットを貼り付け
- ヘキサゴンレンチ(2.5mm)で、ねじを締め付けます
両面テープだけでも外れないかもしれませんが、盗難防止も兼ね、ねじで固定しました。
フロントカウル内側

<フロントカウル内側>
ウェルナットは、このように固定されます。
他の部分に干渉することもなく、しっかりと締め付けることができました。
ここで、右側のヘッドライトを取り付けます。
フロントカメラ取付け
カメラステーを外した後、フロントカメラをブラケットの台座に固定します。

<フロントカメラ取付け>
ヘキサゴンレンチ(2.5mm)で、カメラ及びカメラステーを固定するねじを締め付けます。
この時点で、カメラの回転方向(△印)が上を向くように取り付けます。
ただし、上下方向はの調整は、最後にまとめて行います。
配線固定1
ケーブルの固定に、新たな配線金具を使いません。
代わりに元々付いているエッジクリップ付き結束バンド(2ヶ所)で、ヘッドライト関連の配線とともに束ねます。

<配線固定1>
配線を固定する位置が分かるように、フロントカメラから150mmの位置に白いテープを貼り付けました。
配線固定2

<配線固定2>
ヘッドライト関連の配線とともにコネクターカバーに通し、車体側へ引き込みます。
配線固定3

<配線固定3>
さらに、ヘッドライト関連の配線に沿わせ、
- フロントカメラの配線、ヘッドライト関連の配線、メーター関連の配線の順に、車体側のフックに乗せます
- 写真の位置(2ヶ所)で、リピートタイプの結束バンドで固定します
フロントカウルを外す度に、結束バンドを切るのはもったいなかったので、リピートタイプを使いました。
取り付けたフロントカメラ

<取り付けたフロントカメラ>
このように固定されました。
今後は、外したフロントカウルを地面に置く際は、カメラをぶつけないよう、注意しなければなりません。
また、リア同様にケーブルが長く、少しうっとうしいですね。
ガソリンタンクカバー・タンク外し
次に、エンジン廻りに配線を通すため、ガソリンタンクカバーとガソリンタンクを外します。
ガソリンタンクカバーの外し方:

ガソリンタンクの外し方:

ガソリンタンクを外した状態

<ガソリンタンクを外した状態>
この状態であれば、エンジン周辺の配線もまとめやすくなります。
中継コネクターの位置
フロントカウルを外す度に、配線を外す必要があるため、外から取外し・取付けできる位置に中継コネクターを置く必要があります。

<中継コネクターの位置>
配線の取り回しと長さから、右側のフレームの三角形(赤枠)の部分が良さそうです。
この部分に合わせて、配線を取り回していきます。
配線固定4

<配線固定4>
写真は右側フレームの前方から後方を見たものです。
ガソリンタンクを外さなくても配線を通せるよう、STEP 12の結束バンドの位置から、フレームの内側に添わせます。
配線がクーラントのホースに触れそうでしたが、たるみがわずかだったので、固定しませんでした。
配線固定5
一方、ドライブレコーダー本体からの配線もフレームの三角形の部分まで通します。

<配線固定5>
中継コネクターをエアクリーナーケースの側面を通します。
最初エアクリーナーケースを外さないと、無理かと思いましたが、なんとか通せました。
また、スイッチのコネクターも同時に通しました。
配線固定6

<配線固定6>
- バッテリーのドレンホースを持ち上げて、本体からのフロントカメラ・スイッチの配線を通し
- 車両・盗難警報機・フロントカメラ・スイッチの配線を結束バンドでまとめます
配線固定7

<配線固定7>
フレームの三角形の部分にフロントカメラの配線を束ねて、結束バンド(2ヶ所)で固定します。
中継コネクター接続

<中継コネクター接続>
中継コネクターをつなぎます。
つなぎ方は、電源ケーブルと同じです。
スポンジシートの加工
スポンジシートを使って、中継コネクターの部分の位置決めと収まりを良くします。

<スポンジシートの加工>
カッターで、スポンジシートを50×15mmに切り、15×10mmの穴を開けます。
配線固定8

<配線固定8>
フレームの下側にスポンジシートを貼り付けます。
そして、リピートタイプの結束バンドで、中継コネクターを固定します。
まとめたケーブル1

<まとめたケーブル1>
このようにまとまりました。
ここならば作業性も良いし、取付け・取外しがそんなに苦にならない気も。
まとめたケーブル2

<まとめたケーブル2>
束ねた部分はそのまま前方へ取り外せるようにしました。
なので、フロントカウルを取り付ける時に、毎回束ねた配線の取り回しを考える必要がありません。
整備記録「ドライブレコーダー取付け8【スイッチ取付け】」へ続く。
3. まとめ
ドライブレコーダーのフロントカメラを取り付ける工程をまとめました。
ブラケットを作製することによって、フロントカメラの取り付け位置の自由度が上がりました。
また、ケーブルをヘッドライト等の配線とまとめることによって、後付け感が軽減されます。
さらに、整備性を考慮し、車体からフロントカウルごと外せるように工夫しました。
- フロントカウルを車体から外すと作業性が向上します
- 軟らかいものに穴を開ける時は、コンパスカッターが最適です
- カメラへの振動緩和とブラケットの盗難防止のため、ウェルナットを使いました
一方、両面テープだけで十分な強度が得られると考えられ、フロントカウルに穴を開けることにより、割れるリスクもあります - カメラのケーブルは、フレーム右側を沿わせました
- 中継コネクターをフレームに固定し、作業時に取り外しやすくしました