整備記録「ドライブレコーダー取付け7【フロントカメラ取付け】」の続きです。
8回目の今回は、スイッチの取り付け作業を行います。
使用するドライブレコーダーは、ミツバサンコーワ / EDR-21Aです。
作製したブラケットを左ハンドルのレバーホルダーに取り付け、そこへスイッチを固定します。
この記事より、以下を知ることができます。
- スイッチとブラケットの取付け方法
- スイッチの配線の取り回し方
- 取付けに伴い必要となる作業
作業日 | 2023年 12月 16日 |
目的 | チューニング・カスタマイズ |
Shop or DIY | DIY |
難易度 | |
作業時間 | 3時間 |
費用 | 0円(持っているものを使用) |
1. 使うもの

No. | 名称 | メーカー | 型番 | 数量 | 金額[円] |
ST1 | ドライブレコーダー | ミツバサンコーワ | EDR-21A | 1 | 39,380 |
1 | ロング六角棒レンチ (5mm) | KTC | HLD250-5 | 1 | 1,419 |
2 | ヘキサゴンソケット (5mm) | KTC | BT3-05S | 1 | 1,045 |
3 | トルクレンチ (小) | KTC | CMP0252 | 1 | (44,990) |
4 | 絶縁テープ | オーム電機 | DE1910K | 1 | (84) |
5 | 結束バンド (2.5mm) | 朝日電器 | KBF-N100100(BK) | 4 | 175 |
6 | 結束バンド (4.8mm) | 朝日電器 | KBZ-N200100 | 2 | 769 |
7 | ミニチュアニッパー | ホーザン | N-35 | 1 | 3,465 |
8 | 配線通し | ストレート | 19-457 | 1 | (1,380) |
92,707 |
2. ドライブレコーダー取付け8【スイッチ取付け】(STEP1~18)
取り付ける部品

<取り付ける部品>
以下の部品を使用します。
左から、
- スイッチ
- スイッチのブラケット
ブラケットの作製については、整備記録「ドライブレコーダー取付け4【スイッチのブラケット作製】」をご覧ください。

スイッチのブラケット取付け1

<スイッチのブラケット取付け1>
ヘキサゴンレンチ(5mm)で、左ハンドルのレバーホルダーを固定するボルト(2ヶ所)を外します。
レバーの角度が変わらないよう、レバーホルダーの合わせ目に印を付けておきます。
ここの角度は、手首の血行に影響するのでしょうか、クラッチ操作時の疲労感が変わる印象があります。
スイッチのブラケット取付け2

<スイッチのブラケット取付け2>
スイッチのブラケットを挟み、ヘキサゴンソケット(5mm)を付けたトルクレンチで、ボルト(2ヶ所)を締め付けます。(9N・m)
取付けたスイッチブラケット

<取付けたスイッチブラケット>
このように、固定されました。
厚さ1.2mmのアルミ板ですが、面積が小さいため、強度は十分です。
ケーブルの固定位置
スイッチを取付ける前に、ケーブルを車体側の配線に沿わせ、結束バンドで固定する位置を確かめました。

<ケーブルの固定位置>
スイッチ側からの距離に応じて、以下の位置に黒の絶縁テープを貼り付けます。
- 80mm
- 235mm
- 390mm
通常は白のテープを使っていますが、今回は外から見える部分のため、目立たない黒を選びました。
スイッチ取付け

<スイッチ取付け>
- スイッチの背面の両面テープをはがし、ブラケットの上に貼り付けます
- ケーブルを左ハンドル周りの配線に沿わせ、80mmの位置に結束バンドで固定します
ケーブルがトップブリッジやフロントフォークに触れないよう配慮しました。
ケーブル固定1
そのままケーブルを配線に沿わせます。

<ケーブル固定1>
車体側の配線を固定する結束バンドを切り、スイッチのケーブルを加え、新たに締め付けます。
- フロントフォークとステムの間 (※クラッチワイヤーと共締めのため、締め付けは控えめ)
- フレームの側 (ラジエーターの固定部と共締め)
ケーブル通し1

<ケーブル通し1>
写真の位置から、スイッチのコネクターを通します。
しかし、左ハンドル周りの配線とともにフレーム内側へ通そうとしましたが、途中で引っ掛かって通りません。
ケーブル通し2

<ケーブル通し2>
配線通しを使ったところ、スムーズに通すことができました。
フレーム内に引き込んだケーブル

<フレーム内に引き込んだケーブル>
このようにフレームの内側に、ケーブルを通しました。
ケーブルのまとめ方検討
それでは、フレーム内のケーブルのまとめ方を考えます。

<ケーブルのまとめ方検討>
- 何となく、イグニッションコイル・ケーブルからは距離を取りたい
- フロントカメラ接続部とは別の場所にしたい
と考え、以下のようにまとめました。
- 写真右側の結束バンドで、配線とまとめる
- フレームの右側に沿わせる
- 赤枠部分でケーブルを丸める
- フレーム右側に沿って中継コネクターへつなぐ
盗難警報機の配線

<盗難警報機の配線>
ところで、以前ガソリンタンクを外さずに配策した盗難警報機の配線ですが、予想以上にきれいな取り回しで驚きました。
この機会に、通す場所を再検討しようかと思っていましたが、その必要はなさそうです。
ただし、赤丸の部分に、一緒にまとめることにしました。
ケーブル固定2
それでは、ケーブルをまとめます。

<ケーブル固定2>
- 配線をまとめる
- 盗難警報機の配線をまとめる
- 余ったケーブルを丸め、結束バンド(3ヶ所)で固定
ケーブル固定3
さらに後方へケーブルを取り回します。

<ケーブル固定3>
盗難警報機の配線に沿わせます。
中継コネクター接続

<中継コネクター接続>
右側フレームの中腹で、中継コネクターをつなぎました。
フロントカメラのケーブルを外す際に干渉しないよう、できるだけ右側(写真の下側)へ寄せました。
まとめたケーブル

<まとめたケーブル>
最終的にこのようにケーブルをまとめました。
これでケーブルの取り回しは終了です。
何とかフレームの中に収めることができました。
スイッチの状態

<スイッチの状態>
一方、スイッチはこのようにまとまりました。
実は貼り付ける位置がずれてしまい、両面テープが思っていたよりも上側に。
せっかくブラケットを作っても、貼り付ける位置がずれてしまっては、本末転倒ですね…(涙)
ガソリンタンク・カバー取付け
これで、ドライブレコーダー関連の部品取付けは、全て終わりました。
あとは、ガソリンタンクやカウル・パネル類を元に戻します。
ガソリンタンクの付け方:

ガソリンタンクカバーの付け方:

ドライブレコーダー取付け9【動作確認とカメラ位置調整】へ続く。
3. まとめ
ドライブレコーダーのスイッチを取り付ける工程をまとめました。
ブラケットを作製することによって、レバーホルダーの上にスイッチを配置できました。
取付け作業自体は、カメラに比べるとそれほど難易度は高くはなかったと思います。
- ステアリングをきることによって動く配線・ケーブルは共締めに余裕を持たせる
- 狭い箇所への配線通しには、配線通しが有効
- スイッチの取外し頻度は低いため、中継コネクターはフレーム内に収めました