駐輪場からバイクを出す時、不意に右前のウィンカーをぶつけて、折ってしまいました。(涙)
本当はウィンカーごと交換したいところですが、費用の都合もあり、修理することにします。
インターネットを見ると、色々な修理方法があるようですが、今回はパイプを使う方法をご紹介します。
なお、本記事は、SAVAGE製のLEDウィンカーの修理となりますが、構造は純正ウィンカーと同じです。
ところで、YZF-R125(5D7)のSNS界隈では、ウィンカーが折れてしまうのは有名な話。
走る環境にもよると思いますが、比較的短い時間で折れてしまうようです。
もし修理を検討されていましたら、是非、本記事をご覧ください。
この記事より、以下を知ることができます。
- 折れたウィンカーの応急処置
- LEDウィンカーの構造
- 折れたウィンカーの修理方法
作業日 | 2023年 5月 21日 |
目的 | メンテナンス・故障・修理 |
Shop or DIY | DIY |
難易度 | |
作業時間 | 1時間 |
費用 | 128円 |
1. 使うもの

No. | 名称 | メーカー | 型番 | 数量 | 金額[円] | 今回購入したもの |
ST1 | LEDウィンカー (首下長さ36mm) | SAVAGE | – | 1 | 2,453 | |
1 | 養生テープ | – | – | 1 | 252 | |
2 | 樹脂柄ドライバー (No.1) | KTC | DPD-1 | 1 | (1,353) | |
3 | コネクターツール | ストレート | 19-456 | 1 | (2,770) | |
4 | ミニチュアニッパー | ホーザン | N-35 | 1 | 3,465 | |
5 | スペーサー 5×25 | 八幡ねじ | 412 | 1 | 128 | ○ |
10,421 | 128 |
2. ウィンカー修理1【修理方法検討】(STEP1~21)
衝突の状況
ある朝、駐輪場からバックでR125を出している時、後方の物音に気を取られたんです。
後を向いた瞬間…

<衝突の絵>
「バキッ!」
目を離した隙に、隣に止めていたバイクに、右前のウィンカーを引っ掛けてしまいました。
壊れたLEDウィンカー1

<壊れたLEDウィンカー1>
無残にも根元からポッキリ折れています。
「何やってんだろ…」
悲しすぎて、言葉が出ません。
応急処置
まさに出勤するところだったので、取り急ぎ養生テープで固定しました。

<応急処置>
なんか、むごい姿。
帰宅するころには45度位垂れ下がって、もっと悲しいことになっていました。
でも、
- ウィンカーが外れて、サイドカウルにぶつからなかったこと
- ウィンカーが正常に動いていること(配線は切れなかったこと)
は不幸中の幸いでした。
右前のウィンカー取外し
このままでは、乗ることができないので、とりあえず、ウィンカーを付け替えます。
青空整備なので、日没後に作業灯を照らしながらLEDウィンカーを取り外し、早朝に朝日を浴びながら、純正ウィンカーを取り付けました。
(フロントのウィンカーの外し方・付け方は、整備記録「フロントウィンカーの外し方・付け方」をご覧ください。)

交換した純正ウィンカー

<交換した純正ウィンカー>
3ヶ所がLEDウィンカーで、1ヶ所だけ純正ウィンカーとなります。
幸いLED対応ウィンカーリレーは、両方を混ぜて使っても問題なく動くので、助かりました。
壊れたLEDウィンカー2
週末に、壊れたLEDウィンカーを確かめました。

<壊れたLEDウィンカー2>
本当に見事に根元から折れています。
修理方法検討
インターネットで調べると、接着だけではまた直ぐに折れてしまうようです。
そこで、長持ちさせる方法を考えます。
案1: 線材を差し込む
折れた断面に上側に2本、下側に1本の1.5mm程の線材を差し込むことを考えました。
ドリルで穴を開ければ済むので、形にすることはできそう。
案2: パイプを入れる
配線を通している穴の径が、6mm程。
6mm程のパイプであれば比較的に容易に入手できるし、強度も抜群。
案2の方が簡単そうなので、こちらで進めてみようと思います。
レンズ外し1
まず、折れた取付け部と本体から、基板と配線を外します。

<レンズ外し1>
プラスドライバー(No.1)で、レンズを固定するねじを外します。
レンズ外し2

<レンズ外し2>
ねじ側から、レンズを持ち上げて、外します。
基板外し

<基板外し>
配線を本体の中に送りながら、リフレクターの部分をつまんで、持ち上げます。
基板の状態
折角外したので、LEDウィンカーの内部を確かめておきます。

<基板の状態>
リフレクターは2本のねじで止めてあるようなので、外せそうです。
LEDの種類さえ分かれば、故障した際も、部品だけ交換することができるかも。
コネクター外し

<コネクター外し>
遅ればせながら、コネクターツールで、コネクターを外します。
(詳しくは整備記録「LEDウィンカーへ交換2【フロントウィンカー組立て・取付け】」のSTEP 4, 5をご覧ください。)

結束バンド切断

<結束バンド切断>
ニッパーで、ハーネスチューブを押さえている結束バンドを切ります。
配線外し

<配線外し>
あとは、配線を本体側に引っ張って抜くだけです。
外した取付部と本体

<外した取付部と本体>
この部品だけ販売してくれれば、修理の金額も安く済むのに…
また、後から分かったのですが、取付け部と本体は外れます。
純正ウィンカーの本体の内側
加工・接着する前に、本体の材質を確かめておきます。

<純正ウィンカーの本体の内側>
純正ウィンカーはPP(ポリプロピレン)の表示がありました。
また、デザインはイタリアで、製造は中国とあります。
LEDウィンカー本体の内側

<LEDウィンカー本体の内側>
一方、LEDウィンカーには何も表示がありません。
材質はPPかもしれないので、PPに使用可能な接着剤を使います。
パイプの購入検討
次にパイプを買いに地元のホームセンターへ行きました。
- 本体の穴径が6mm程だった→外径6mm
- 圧着された端子を通すのに5mmは欲しい→内径5mm
- 軽くて、硬過ぎない材質→アルミ
が欲しかったのですが、残念ながら、アルミのパイプは内径4mmのものしかありませんでした。
モノタロウで手配しても送料は掛かるし、良いアイデアはないか。
スペーサー
視点を変えて、内径が5mmのものを探してみました。

<スペーサー>
ありましたよ、スペーサー。
外径は6.3mm程で、驚異の安さ。(安さに目がくらんでしまった…)
手持ちのドリル6.5mmを使って、0.5mm程穴を広げて使うことにしました。
本体の穴の中
ところで、スペーサーは側面にスリットが入っているとはいえ、材質は鉄です。
取付け部と本体をガッチリと固定すると、ウィンカーをぶつけた時に、今度はアッパーサイドカウルが割れるかもしれません。
気持ちとしては、ぶつけた時は、ウィンカーが折れるようにしておきたい。

<本体の穴の中>
本体の穴の中を見ると段差があるので、この段差の手前まで、スペーサーを差し込むことにしました。
ぶつけた時に、この段差の部分で折れてくれることを期待します。
スペーサー仮付け

<スペーサー仮付け>
内径5mmのスペーサーの中に、ギリギリですが、なんとか配線を通すことができました。(外径6mmのパイプでは、通せなかったかも)
ウィンカー修理2【加工・接着】へ続く。
3. まとめ
壊れた右前のウィンカーの応急処置と修理方法について、まとめました。
運良く安価なスペーサーを見つけたので、修理費用を落とすことができそうです。
- バイクの取扱に注意すること、ぶつけると意外と簡単にウィンカーが折れる
- 短時間であれば、養生テープでの固定でもしのげる
- スペーサーは使えそう(詳細は次回の整備記録で)