1. フェンダーレスキットに部品を取り付けます
整備記録「フェンダーレスキット交換2【取付け準備】」の続きとなります。
いよいよ、フェンダーレスキット(R&G製 LP0162BK)を組み立てます。
フェンダーレスキットを付ける時、後付け感が出ないようにこだわりたいポイントがあります。
それは、配線のまとめ方。
3つの配線を適切なサイズのコルゲートチューブに通して、ビニールテープで巻くだけで、外径が均一になり、引き締まります。
他のフェンダーレスキットでもできるので、是非お試しください。
この記事より、以下を知ることができます。
- 配線の固定方法とまとめ方
- 脱着を容易にするナンバー灯の配線加工
- リフレクターの取付け方法
作業日 | 2021年 7月 10日 |
目的 | チューニング・カスタマイズ |
Shop or DIY | DIY |
難易度 | |
作業時間 | 2時間 |
費用 | 949円 |
使うもの:
No. | 名称 | メーカー | 型番 | 数量 | 金額[円] | 今回購入 |
1 | スライドヘッドハンドル | KTC | BHM3 | 1 | 2,970 | |
2 | クイックスピンナ | KTC | BE3-Q | 1 | 2,046 | |
3 | エクステンションバー (250mm) | KTC | BE20-250 | 1 | (2,783) | |
4 | ビットソケット (6mm) | KTC | B3-06 | 1 | 825 | |
5 | 防水収縮チューブ (φ4) | エーモン | 1196 | 1 | 307 | |
6 | ヒーティングガン (ヒートガン) | 白光 | 880B | 1 | (7,260) | |
7 | メガネレンチ (10mm) | KTC | M5-1012 | 1 | 1,936 | |
8 | L型ロングヘキサゴンレンチ (5mm) | KTC | HLD150-5 | 1 | 880 | |
9 | 配線止め金具ミニ | エーモン | 1193 | 2 | 166 | ○ |
10 | コルゲートチューブ (φ7) | ELPA | SR-070H | 1 | (516) | |
11 | 配線通し工具 | ストレート | 35-1900 | 1 | 240 | |
12 | 絶縁テープ | OHM | DK1910K | 1 | (84) | |
13 | 圧着ペンチ | ホーザン | P-704 | 1 | 4,895 | |
14 | ターミナルリリースツール | ストレート | 19-456 | 1 | (2,770) | |
15 | ポンチ (φ10) | ストレート | 19-569 | 1 | 3,950 | |
16 | 結束バンド (4.8mm) | ELPA | KBZ-N200100 | 1 | 769 | |
17 | 結束バンド (2.5mm) | ELPA | KBF-N100100(BK) | 2 | 175 | |
18 | ソケットコンタクト (圧着端子) | JST | SHF-001T-0.8BS | 2 | 14 | |
19 | プラグハウジング (コネクター) | JST | SMP-02V-BC | 1 | 15 | |
20 | 圧着工具 | ホーザン | P-706 | 1 | 6,743 | |
21 | ミニチュアニッパー | ホーザン | N-35 | 1 | 3,465 | |
22 | ねじロック剤 | ロックタイト | 243 | 1 | 783 | ○ |
23 | L型ロングヘキサゴンレンチ (3mm) | KTC | HLD150-3 | 1 | 550 | |
44,142 | 949 |
2. フェンダーレスキット組立て(STEP 1~20)
フェンダーレスキット新旧比較
下準備ができたので、フェンダーレスキットの新旧比較をします。
<フェンダーレスキット新旧比較>
左: 外したもの 合計235g
右: 付けるもの 合計252g
取付け位置が100mm程、後ろにずれることになります。
付けるものはアルミ製なので、ほとんど重量増にはなりませんでした。(素晴らしい!)
何より3点止めなので、取り付けた時の安定感は格段に良くなるはず。
ナンバー灯取付け
それではブラケットへ部品を取り付けていきます。
<ナンバー灯取付け>
ブラケットにナンバー灯を取り付け、ソケット(6mm)を付けたTバーハンドルで、ナット(2ヶ所)を締め付けます。
ナットは小さいので、締め付け過ぎに注意します。
チューブ収縮
<チューブ収縮>
ナンバー灯の配線を保護するため、防水タイプの収縮チューブ(φ4)をヒートガンで熱収縮させます。
説明書には、キットの収縮チューブで全体を覆うとありましたが、私はコルゲートチューブを使うため、根元の40mmのみ覆いました。
ウィンカー取付け1
次にウィンカーをブラケットに取り付けます。
<ウィンカー取付け1>
右ウィンカーの配線をブラケットの穴に通し、その後、六角穴付きボルトとフランジナットで固定します。
フランジナットをめがねレンチ(10mm)で固定し、ヘキサゴンレンチ(5mm)で締め付けます。
ウィンカー取付け2
<ウィンカー取付け2>
配線止め金具で、右ウィンカーの配線をブラケットに固定します。
止め金具には両面テープが付いているので、位置を決めて、貼り付けるだけです。
同梱の止め金具はアルミ製なのは良いのですが、銀色で目立つので、黒いステンレス製の金具を準備しました。
同じように左ウィンカーも取り付けます。
コルゲートチューブ取付け
<コルゲートチューブ取付け>
配線挿入工具で、配線を120mmに切断したコルゲートチューブに通します。
手持ちのφ7のコルゲートチューブに、ウィンカーの配線(2本)とナンバー灯の配線(2本)を何とか押し込みました。
挿入工具はなくても作業はできますが、試しに使ってみました。
絶縁テープ巻き
<絶縁テープ巻き>
絶縁テープを配線の根元からコルゲートチューブ全体に、半分ずつ重なるよう巻きました。
ギボシ端子切断
<ギボシ端子切断>
ナンバー灯の配線をグロメットに通し易くするため、不要となるギボシ端子を切断しました。
コネクター外し
ウィンカーの配線をグロメットに通すため、コネクター(2ヶ所)を外します。
<コネクター外し>
ターミナルリリースツールで、ウィンカーの配線のコネクターを外しました。
グロメット取付け1
<グロメット取付け1>
配線の入ったコルゲートチューブを、グロメットに通します。
グロメットには+の切り込みが入っていましたが、コルゲートチューブを通すため、ポンチで10mmの穴を開けました。
グロメット取付け2
<グロメット取付け2>
そして、グロメットをブラケットへ取り付けます。
結構硬かったのですが、何とか指で押し込みました。
グロメット取付け3
<グロメット取付け3>
グロメットが下がるのを防ぐため、結束バンドで固定しました。
注)
4.8mm幅のバンドを使ったところ、ヘッド部がフレームの穴に当たりました。
なので、後日、ヘッド部を小さくするため、幅の狭いバンドに交換しました。
グロメットを取付けた状態
<正面から>
グロメットの向きは説明書の向きと逆にしています。
<横から>
グロメットを逆に付けたのは、コルゲートチューブを曲げる余裕を作るため。
穴が奥にあれば、グロメットに対してコルゲートチューブを垂直に近い形で通せるので、水が入り難くなると考えました。
結束バンド仮締め
<結束バンド仮締め>
コルゲートチューブを固定する結束バンド(2ヶ所)を仮締めします。
ボルトを通す穴が、コルゲートチューブと重なっているため、ボルト締め付け後に、結束バンドを締め付けます。
ナンバー灯のコネクター取付け
<ナンバー灯のコネクター>
ナンバー灯の配線に端子をかしめ、汎用のコネクターを取り付けます。
(加工方法は整備記録「フェンダーレスキット交換2【取付け準備】」のSTEP10, 11項と同じです。)
ナンバー灯・左右ウィンカーの車両側配線は同じ場所にあるので、ナンバー灯の配線の長さも合わせました。
でも、ナンバー灯には15cm程の中間配線があることをすっかり忘れ、その分、長くなってしまいました。
配線まとめ
<配線まとめ>
結束バンドで、ナンバー灯・左右ウィンカーの配線(2ヶ所)を束ねました。
ねじロック剤塗布
次にリフレクターをブラケットに取り付けます。
<ねじロック剤塗布>
リフレクターのステーを固定する低頭ボルトに、緩み止めとして、中強度のねじロック剤を塗ります。
リフレクター取付け1
<リフレクター取付け1>
リフレクターをブラケットへ取り付けます。
フランジナットをめがねレンチ(10mm)で固定し、ヘキサゴンレンチ(3mm)で締め付けます。
意外と垂直に締め付けるのが難しく、数回やり直したのは愛嬌です。(笑)
リフレクター取付け2
<リフレクター取付け2>
ナンバープレートが、低頭ボルトの頭とこすれないようにするため、スポンジシートを貼り付けます。
組立てたフェンダーレスキット
<表側>
<裏側>
まだ、コルゲートチューブは固定していませんが、こんな形になりました。
外したものに比べれば、少し大柄かもしれませんが、これでも十分コンパクトだと思います。
3. まとめ
ナンバー灯・左右ウィンカー・リフレクターをフェンダーレスキットに、まとめました。
脱着を前提に作っているため、各種コネクターを外せば、一体で外すことができます。
修理や部品を取り付ける時に、きっと役立つはず。
- φ7のコルゲートチューブを使って、配線をまとめる
- グロメットの向きを説明書とは逆の向きに取り付ける
- ナンバー灯・左右ウィンカーの長さをそろえる
- ナンバー灯には、汎用のコネクターを取り付ける